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抵抗詩人「梁性佑」が回顧録を出版、獄中での婚姻届などのエピソードを紹介

抵抗詩人「梁性佑」が回顧録を出版、獄中での婚姻届などのエピソードを紹介

Posted February. 23, 2017 08:55,   

Updated February. 23, 2017 08:57

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抵抗詩人として知られている詩人、梁性佑(ヤン・ソンウ=73)が、軍部独裁と戦った若い時代のエピソードを、回顧録の形で盛り込んだ「今の私にも時間を超えるものがある」(イルソングブック・写真)を刊行した。氏は1975年、自分の詩「冬の共和国」を読み上げた事件で、教職を罷免された。

氏は22日に開かれた懇談会で、「自慢できるものはないが、読者と次の世代に、このような人生もあったことを知らせたかった」と語った。

本には、梁詩人が朝鮮(チョソン)大学付属高校の在学中に4・19革命デモを主導したことや、5・16軍事クーデター直後に教室で逮捕され、退学させられたエピソードが載っている。また、全南(チョンナム)大学時代の文学運動や民主化運動、詩人高銀(コ・ウン)や申庚林(シン・ギョンリム)と自由実践文人協議会を立ち上げたこと、李泳禧(イ・ヨンヒ)教授や文益煥(ムン・イクファン)牧師との出会いと闘い、刑務所の中で妻と婚姻届を出したことなど、民主化運動時代のエピソードがパノラマのように紹介されている。梁詩人は長編詩「奴隷手帳」を1977年に日本の雑誌「セカイ」に掲載した容疑で起訴され、懲役3年が言い渡されて服役したが、1979年に仮釈放された。彼が再審中に提請した昔の刑法の国家侮辱罪は違憲という決定が、2015年に下されたこともある。

2009から2012年にかけて、韓国刊行物倫理委員長を務めたこともある梁詩人は同日、「文化界ブラックリスト」についての意見も明らかにした。「空があの草、この草と選ばずに雨を降らし、その結果、森が茂るように、文化芸術への支援は、皆に対して行われなければならない」



趙鍾燁 jjj@donga.com