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1億年前の韓半島にカンガルーのように飛び歩く哺乳類が生息

1億年前の韓半島にカンガルーのように飛び歩く哺乳類が生息

Posted February. 22, 2017 07:40,   

Updated February. 22, 2017 08:30

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恐竜時代と言われている白亜紀(1億4500万〜6600万年前)に、韓半島にカンガルーのように後ろ足でジャンプをする小型哺乳類が存在していたことが、初めて確認された。白亜紀時代の哺乳類の足跡化石が発見されたことはあるが、飛び歩きの跡が明らかになったのは世界で初めてだ。

国立文化財研究所は、「慶南晋州市(キョンナム・ジンジュシ)にある一戸建て住宅の工事現場で、中生代白亜紀に生息した哺乳類の『飛び歩きの足跡化石』を発見した」と、21日明らかにした。化石が見つかったのは、天然記念物第534号に指定された晋州虎灘洞(ホタンドン)の翼竜、恐竜の足跡化石産地から200メートルほど離れている。

研究所によると、今回発見された足跡化石は9組の後足の跡で構成されており、すべて飛び歩きの形をしている。今まで、飛び歩きの形をした哺乳類の足跡化石は、中生代ジュラ紀のアメギニクヌス(Ameghinichnus)化石と新生代のムサルティぺス(Musaltipes)化石だけが確認された。

化石が発見された地層は、約1億1000万年前と推定される中生代白亜紀のジンジュ層。これを受け、化石名(学名)は、韓国ジンジュ層で発見された足跡化石という意味の「コリアサルティぺスジンジュエンシス(Koreasaltipes Jijuensis)」と命名された。コリアサルティぺス化石は、これまで確認されたアメギニクヌスやムサルティぺス化石と、足指の形や角度において大差を見せている。

足跡9組の長さは合計32.1センチで、足跡一個の長さは、平均1センチに過ぎない。研究所は、平均の歩幅(4.1センチ)などを考慮すると、この動物の身長は約10センチに過ぎなかったと見ている。似たような体格で後ろ足の長い、現在のカンガルーネズミに似ていたものと推定される。



金相雲 sukim@donga.com