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「冬の女」のサウンドトラックが40年ぶりにLPで復活

「冬の女」のサウンドトラックが40年ぶりにLPで復活

Posted February. 21, 2017 08:53,   

Updated February. 21, 2017 08:53

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1970年代の最高のヒット映画「冬の女」のサウンドトラックが、40年ぶりに初めてLPレコードで復刻された。

23日に発売される「冬の女」のLPには、キム・セファが歌った「涙で書いた手紙」やイ、ヨンシクとキム・セファとのデュエット曲「冬物語」をはじめ、オリジナルアルバムに盛り込まれていたすべての曲が、音質補正(リマスタリング)を通して収録された。

趙海一(チョ・ヘイル)の原作小説を金承鈺(キム・スンオク)が脚色し、金鎬善(キム・ホソン)監督が演出した「冬の女」は、1977年に公開され、ソウル団成社(タンソンサ)1ヶ所だけで観客58万人を動員し、「星たちの故郷」(1974年・46万人)を抜いて史上最多の観客記録を立てた。韓国映画50万人観客時代の幕開けだった。

当時、観客の待ち行列が鍾路(チョンノ)3街にある団成社前から秘苑(ビウォン)の前まで2キロ近くも続いて話題となった。この記録はなんと13年後になってようやく、林權澤(イム・グォンテク)監督の「将軍の息子」(67万人)によって塗り替えられた。

「冬の女」は、公開当時、通俗的なバラードにジャズの色彩を併置したユニークな映画音楽でも注目を集めた。ジャズサクソフォーン奏者であり、後日KBS交響楽団の指揮者としても活躍した故鄭成朝(チョン・ソンジョ)氏が全曲を作曲した。A、B面にそれぞれ、パートA〜D、パートE〜Hの4曲ずつを分けて収録した軽音楽のテーマ組曲「冬の女」は、アルバムの白眉だ。鍵盤と管楽が交差するジャズフュージョンの演奏が、緊張と弛緩、叙情を行き来する。

軽音楽と歌の二つのバージョンで夢幻的な冬の叙情を盛り込んだ「冬の愛」も、同様に印象的な曲だ。「春にも私たちは冬のことを語り合ったね/私たちの冬は、春の中にも残っていると」という歌詞と旋律が有名な楽しい曲「冬物語」も、当時ヒットとなった。

この作品は、1975年にデビューした張美姬(チャン・ミヒ)を一躍トップスターにした。この映画の後、彼女は、丁允姬(チョン・ユンヒ)や兪知仁(ユ・ジイン)と共に、1970、80年代の女優3人組の時代を切り開いた。金鎬善監督はこれに先立って、「ヨンジャの全盛時代」を成功させ、張美姬と1991年に「死の賛美」で再び呼吸を合わせて、様々な映画祭のトロフィーを総なめにした。

アルバムは2012年、CDで一度再発売されたことがあるが、LPレコードの形で再発売されるのは今回が初めてだ。ドイツの専門工場に依頼して、180グラムのアルバムに製作した。お問い合わせは02-322-4307まで(ヨルリン音楽)。



임희윤기자 イム・ヒユン記者 imi@donga.com