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独ケルン・フィルハーモニー指揮者、仏出身のフランソワ=グザヴィエ・ロト 

独ケルン・フィルハーモニー指揮者、仏出身のフランソワ=グザヴィエ・ロト 

Posted February. 08, 2017 08:31,   

Updated February. 08, 2017 08:33

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ドイツのケルン・フィルハーモニー管弦楽団は、消えゆく「ドイツ的音響」の命脈をつないでいる管弦楽団で有名だ。しかし、同楽団を率いる指揮者はフランス・パリ出身だ。

指揮者フランソワ=グザヴィエ・ロト氏(46)が率いるケルン・フィルハーモニーが10日、ソウル芸術の殿堂コンサートホールで来韓公演を行う。ケルン・フィルハーモニーは、現在ソウル市立交響楽団の首席客員指揮者として活動しているマルクス・シュテンツ氏の指揮で2014年に初の来韓公演を行った。2015年にケルン・フィルハーモニーに就任したロット氏にメールでのインタビューを行った。

「ケルン・フィルハーモニーの長い歴史と団員の躍動的な力と柔軟性に魅せられて音楽監督を受け入れました。初めて会った時、団員皆が音楽を作ることに強い使命感を持っているという印象を受けました」

ケルン・フィルハーモニーは1827年の創立以来190年の歴史を持つ由緒ある楽団だ。マーラー、シュトラウスの作品を初演し、ブラームスが残した最後の管弦楽曲である二重協奏曲をブラームス本人の指揮でケルン・フィルハーモニーが初演した。2009年、時事雑誌「フォーカス」が選んだドイツ管弦楽団ランキングで8位になった。

「ケルン・フィルハーモニーで私たちの固有の音楽を創り出します。そして世界の多くの人々とそれを分かち合いたいです」

フランス出身者がドイツ的音響で有名なケルン・フィルハーモニーを指揮することについてロト氏は次のように答えた。「パリの人々にとって音楽は空気の中の香水のようです。一方、ケルンなどドイツ文化圏では、音楽はより本質的で実体的でしょう。私は彼らから学べる光栄な地位にいます」

17世紀から現代まで幅広いレパートリーを誇るロト氏は、自分だけの独創的な楽譜解釈で有名だ。ベルリン・フィルハーモニー、ロイヤル・コンセルトヘボウ、ボストン・シンフォニーなど有名楽団の指揮をする度に新しい演奏を聞かせて好評だ。

「私のアイディアは、環境から多くのインスピレーションを得ます。私が訪問した様々な都市だけでなく共に演奏した多くの管弦楽団、そしてそこで知り合った人々が私に影響を与えます」

ロト氏は、2007年にソウル市立交響楽団を指揮するために訪韓し、文化の魅力にはまったと明らかにした。

「私は韓国料理がとても好きです。知人を通じて欧州各地にあるすばらしい韓食レストランを推薦されると、そこに行く日を指折り数えます」

今回の舞台で、ロト氏とケルン・フィルハーモニーは、ヴェーベルンのパッサカリア、ベートーベンのヴァイオリン協奏曲、ブラームスの交響曲二番を演奏する。ノルウェーのヴァオリニスト、ヴィルデ・フラングが共演する。



金東昱 creating@donga.com