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世界に100匹足らず、「神秘の鳥」角アジサジを全羅南道無人島で初発見

世界に100匹足らず、「神秘の鳥」角アジサジを全羅南道無人島で初発見

Posted August. 08, 2016 06:54,   

Updated August. 08, 2016 07:30

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地球に100匹足らずしかいない神秘の鳥「角アジサジ」が国内で初めて発見された。

環境部や国立生態院は、「角アジサジの親鳥5匹が、全羅南道(チョンラナムド)のとある無人島に生息していることを見つけた」と、7日明らかにした。

生態院によると、角アジサジは、地球に残っている個体数は100匹足らずの絶対的危機種となっている。黄色いくちばしの端に黒い点あるという特徴のほか、その習性や繁殖、生態について知られている情報がほとんどなく、「神秘な鳥」とまで言われている。ただ、1930年代、中国や台湾、フィリピンなどに数少ない個体が捕獲された後、その標本を根拠に、中国東海岸で繁殖し、インドネシアやフィリピンで越冬していることだけを、世界鳥類学会では推測してきた。

その後63年間、全くその姿を現していなかったので、絶滅したものと推定されてきた。絶滅の原因は、中国東部海岸で行われた海岸湿地の開発により生息地が消えたこと、魚の乱獲で餌が足りなくなったことなどと、鳥類研究者らは分析した。

そんな中、2000年、中国福建省のマツ島で、4組が再び発見された。現在、中国浙江省内のジアン島やウズサン島、福建省のマツ島のわずか3ヵ所だけで繁殖しているという。世界自然保護連合(IUCN)は、角アジサジを、「野生で絶滅危機に直面している」という意味の危急種に分類した。

そんな角アジサジが国内で見つかり、鳥類学界を驚かせている。屋内生態院の研究チームは年明けから、国内の無人島を回りながら自然環境調査を行ってきた。4月、全羅南道のとある無人島でウミネコの群れに混じって繁殖を試みている角アジサジ一組を偶然発見した。角アジサジであることを再三確認した研究チームは、探訪客の出入りを直ちに制限する措置を取った。

その後2か月間、角アジサジの繁殖過程について研究した結果、角アジサジの親鳥5匹が島に生息していて、そのうち二組が産卵した。一組は卵を温める過程で、孵化に失敗した。別の一組だけが繁殖に成功し、子鳥1匹を育てた後、一緒に繁殖地から離れた。環境部のチェ・ジョンウォン自然政策課長は、「韓国は、角アジサジの世界4番目の繁殖地として認められることになった」と語った。



김윤종기자 キム・ユンジョン記者 zozo@donga.com