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「ノクターン」全曲をアルバムに収録、ピアニストの白建宇氏

「ノクターン」全曲をアルバムに収録、ピアニストの白建宇氏

Posted March. 06, 2019 08:14,   

Updated March. 06, 2019 08:14

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「鍵盤上の求道者」が今回選んだ巡礼の道は静かな夜道だ。

ピアニストの白建宇(ペク・コンウ)氏(73)は、「ピアノの詩人」ショパンのノクターン全21曲を収めたアルバムを5日、発売した。昨年9月、慶尚南道統営市(キョンサンナムド・トンヨンシ)の統営国際音楽堂で録音したもの。ノクターンのうち6曲とバラード1番などショパンの作品で全国リサイタルも行う。12日、ソウル麻浦区(マポク)の麻浦アートセンターを皮切りに、来月20日の京畿道(キョンギド)の安山(アンサン)文化芸術の殿堂まで11都市を巡礼する。旅程の中間、来月2日にはロッテ・コンサートホールをはじめ3ヵ所でロシア国立交響楽団とチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を共演する。白氏が5日、麻浦アートセンターで新しいアルバムとリサイタルに含まれた考えを語った。

「ベートーベンのソナタを録音する時、ちょうどスタジオにショパンのノクターンの楽譜があったので、見てみました。ジュリアード音楽院に通った時に弾いた曲でしたが、新鮮でした」

新たな目で、ショパンの世界を再び解釈したくて、ショパンから影響を受けた作曲家の作品まで聴いて、また戻って来ました。「何がショパンの世界を最もよく代弁するのか考え、最終的にノクターンに戻ることになりました」

ショパンは大ホールで演奏することを嫌った。小さなサロンで友人の前で自分の曲を弾き、内面の対話をすることを好んだと、白氏は説明した。「直接聴いた人の記録によると、ある時はよく聞こえないほど静かに弾いたという。しかしその感動はとても大きかったそうだ」。絶対に一定のボリュームを超えない彼の口調が目に浮かぶ。

今回のノクターンのアルバムの順は、演奏者自らが考えた。1番から始まるが、11番、12番、2番といった具合につながる。「ショパンは順に演奏することを意識して書かなかった。どのように作品を提示した時にしっかり聴こえるのか、(番号順よりも)重要です」

白氏は新しいレパートリーに挑戦するたびに全国を回った。人里離れた島の学校でも公演をした。「私たちは、どこにいても文化を享受することを夢見ます。聴く機会がなければ知ることもできないので、機会を作ることが音楽に勤しむ人間の責任だと考えます」。白氏は公演会場とピアノの状態が良くない時も、一日中音響をチェックし、最適な音を出すことに定評がある。

これからはアルバム作りに集中したいと話した。年齢を意識したように聞こえた。「演奏は一瞬で終わるが録音は残ります。学生時代、一日中ドビュッシーのオペラ『ペレアスとメリザンド』を部屋で聴き、胸の高鳴りを覚えたが、そのような感動はアルバムだけが与えることができます」

チャイコフスキーの協奏曲第1番を共演するロシア国立交響楽団は過去、「ソ連国立交響楽団」で知られたオーケストラだ。指揮者のパーヴォ・ヤルヴィが「カリスマあふれて明確だ」と称賛したアルメン・チグラニャンが指揮棒を握る。

5月24日にKBS交響楽団と共演するピアニストのカティア・ブニアティシヴィリも、6月20日にソウル市立交響楽団と共演するベフゾド・アブドゥライモフも、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を共演曲に選択した。白氏は昨年1月、ソウル市交響楽団の新年音楽会でこの曲を共演したことがある。白氏は、「演奏の歴史を見ると、大家たちの音は異なる。音楽の世界が明確でなければ、多くの演奏者と違いはない」とし、カラーが明確な演奏を自負した。

夫人のユン・ジョンヒ氏は、今回の懇談会に姿を見せなかった。白氏は、「妻は糖尿で病院にいて、同席できなかった」と話した。


ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com