Go to contents

ドラマ、映画、プロモーションビデオ…仁川は今「撮影中」

ドラマ、映画、プロモーションビデオ…仁川は今「撮影中」

Posted January. 29, 2019 09:27,   

Updated January. 29, 2019 09:27

한국어

仁川(インチョン)都心の干潟港・東区(トング)マンソク埠頭の周辺にあるI電気の廃工場の建物では、最近ドラマや映画、プロモーションビデオの撮影が頻繁に行われている。この3ヶ月間SBSドラマ「キツネ嫁の星」をはじめ、某ガールズグループとラッパーのプロモーションビデオをはじめ、12本の映像物を撮った。発電機や変圧器を生産していたこの会社が忠南(チュンナム)に工場を移転したことで、4年間空いていた空間である。総面積3000平方メートルの10棟で構成されたこの工場は、昨年9月からスタジオとして活用されている。日本植民地時代から光復(日本植民地からの独立)後、近代化時期にかけて建設された様々な施設は、ビンテージな趣の漂うロケ地として人気を集めている。事前制作ドラマ「ライオン」は最近、撮影を開始した。

I電気の旧工場だけではない。仁川の多くの地域が様々な映像物のロケ地として脚光を浴びている。映画「釜山(プサン)行き」の続編である「半島」やドラマ「異夢」などは、江華島(カンファド)の旧チョヤン紡織工場、松島(ソンド)国際都市、龍游島(ヨンユド)ワンサンマリーナで撮影されている。今月公開して人気を得ている映画「極限職業」や「ペンバン」も、重要な背景が東区のベダリと松島国際都市となっている。

仁川が釜山を凌ぐ映画都市として成長している。仁川映像委員会は28日、「仁川で映像撮影が急増している。仁川を背景にした映像物をさらに誘致するために、支援事業を増やす計画だ」と明らかにした。

支援事業の主要な源泉は資金である。仁川で撮影された海外映像物は、1回の撮影のたびに、仁川で使った費用の20〜40%を現金支援することにした。仁川で5回以上15回まで撮影された作品には、最大で1億ウォンを支給する。15回を超えると、追加提供する。韓国国内映画やドラマもプロジェクトごとに宿泊費200万ウォンを支給することを含め、様々な支援策を設けている。人気ドラマ「トッケビ」と「花遊記」「ボイス2」は、このような支援の下、仁川の各地で撮影された。

仁川映像委員会の努力で、仁川を舞台にしたり、仁川で撮影された映像物、昨年は138本、撮影回数は約500回に達した。2016年の103本、2017年の118本から着実に増えている。仁川映像委員会の関係者は、「昨年、アジア映画都市を誇る釜山で撮影された映像は124本である。仁川が釜山を上回っている」とし、「空港、港湾、近代建築物のような撮影リソースと連携できる映像専用セット場を建設する計画だ」と語った。

量的に釜山を上回っているのに続き、質的にも上回る構想を持っている。仁川映像委は、今年で7回目を迎えるディアスポラ映画祭を、釜山国際映画祭に匹敵する仁川の代表映画祭に育てることにした。移住者の生活にスポットライトを当てた映画が競合するディアスポラ映画祭は、昨年、文化体育観光部長官の表彰を受けるほど定着している。5月23日~27日に開催されるディアスポラ映画祭は、今年新設する非競争部門の出品作を公募で選定する。移住労働者、結婚移民者、難民、脱北者、外国人留学生などが参加してトーク、対談、フォーラム・プログラムなどを進める。

仁川映像委員会のカン・ソクピル事務局長は、「1902年、韓国初の海外移民が仁川港から離れ、外国人が最も多い広域も仁川である。今年の映画祭には、世界各国のディアスポラ映画60本を招待した」と語った。


朴喜梯 min07@donga.com