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パリジエンヌ「ブラボー」と叫びながら熱い拍手喝采…ソウル市響とキム・ソンウクのパリコンサート

パリジエンヌ「ブラボー」と叫びながら熱い拍手喝采…ソウル市響とキム・ソンウクのパリコンサート

Posted December. 03, 2018 08:44,   

Updated December. 03, 2018 08:44

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1日(現地時間)夜11時過ぎのパリ・メゾンドララジオコンサートホール、1460席を埋め尽くした客席では、しばらくの間拍手喝采が続いた。2階の客席からは、「ブラボー」の声も聞こえてきた。文化芸術の中心地パリで初公演を行ったソウル市立交響楽団を、フランスの観客たちは熱く迎えた。

ソウル市立交響楽団の同日の公演は、欧州で活動した作曲家の尹伊桑(ユン・イサン)の1978の曲「舞楽」から始まった。韓国の宮中舞踊である春鶯舞を想像して書いた韓国の伝統的感じのメロディーに、西洋音楽のダンス曲が結合されて作り出す不思議な雰囲気の曲に、フランスの観客は徐々に嵌っていった。

続いて、ピアニスト・キム・ソンウクと共演したベートーヴェンピアノ協奏曲第5番「皇帝」が演奏された。すでに数回、ソウル市響と「皇帝」の共演経験のあるキム・ソンウクは、汗に濡れながら情熱的に舞台を主導して行った。

最後に、ベルリオーズの「幻想交響曲」が演奏された。フランスを代表する作曲家の曲を自由で華やかにこなしたソウル市響の演奏が終わると、フランスの観客は、拍子を合わせた熱烈な拍手でアンコールを求めた。ソウル市響はやはり、フランス出身の作曲家であるビゼーのアルルの女の組曲2番のうち、ファランドールで短く強烈にアンコール曲をこなした。

キム・ソンウクは公演後、東亜日報の記者と会い、「世界的な管弦楽団と比較してソウル市響の最大の強みは、強いエネルギーと潜在力だ」とし、「今回の公演は欧州で韓国クラシックの存在感を高める契機になるだろう」と語った。彼は続いて、「この前ラジオフランス・フィルハーモニー管弦楽団で韓国人が終身楽長に選ばれた」とし、「欧州で活動する音楽家が多くなり、世界的オーケストラに韓国人が含まれることが全くおかしくない」と語った。

同日ソウル市響のパリ公演は、先月25日のスイス・ジュネーブを皮切りに、イタリア、フランスの3カ国5都市を回る欧州ツアーの最後の日程だった。ソウル市響の欧州公演は、2014年8月のBBCフロムス公演以後4年ぶりのことであり、フランスとスイスは財団設立以来、初公演だった。まだ欧州では見知らぬ管弦楽団の公演だったが、イタリアのウーディネとフランスのグルノーブル、パリ公演はユーロのチケットが完売するほど、現地から大きな注目を集めた。最近、欧州全域に吹いているKポップに続いて、Kクラシックのパワーと潜在力を確認した舞台だった。

駐フランス音楽評論家のキム・ドンジュン氏は、「韓国の音楽家たちが、様々な国際コンクールで良い成績を収めたことで、韓国クラシックの認知度はすでに相当高まっているのが現状だ」とし、「パリ公演現場のフランス評論家たちの反応はかなり前向きだ」と伝えた。


董正民 ditto@donga.com