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韓江の文学軌跡を見られる小説集3冊を再出版

韓江の文学軌跡を見られる小説集3冊を再出版

Posted December. 01, 2018 08:41,   

Updated December. 01, 2018 08:41

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韓江(ハン・ガン)小説家(48・写真)の文学軌跡を見ることができる小説集3冊(文学と知性社・各1万4000ウォン)が再出版された。1993年に登壇後、それぞれ2年と5年ぶりに出した小説集「麗水(ヨス)の愛」と「私の女の実」、そしてそれから12年が過ぎて出版した「イエロー柄の永遠」である。「私の女の…」に掲載された同名の短編は、ブッカー賞受賞作である「菜食主義者」の種となった作品でもある。最近「小説と不和している」という彼女は、書面インタビューで、昔の小説を読み直しながら「過去の私は今の私を訪ねてきて『あなたは小説を書く人だ』と言い聞かせているようだった」と述べた。

「20代半ばや後半の私という人間はまるで、カタツムリのように這って、すごく苦労しながら前に進んでいる過程だったことを感じました。複数回読みながら(小説の)配列を完全に変えて、いくつかのシーンは直しました」

彼女は、長編小説は人間についての質問をしつこく、全力で覗いてみなければならないものだと主張した。それに比べて短編小説は「もう少し個人的」である。

「短編小説は全体構図の中で計画されたものではなく、私という人間がここまで、時には這いながら、時には屈せず歩いて、時には暗闇の中をやっとたどって生きてきた記録です。もちろん個人史をそのまま書いたわけではありません」

彼女は短編「一粒の雪が溶ける間」(2015年)、「さよなら」(2018年)に続く「雪」の3部作の最後の作品を今年冬に完成することが現在の目標だと語った。小説が「暗くて重い」という一部の評価については同意しなかった。

「自分の小説が闇を扱っていると考えたことはありません。強くてもぼんやりしていても、光に向かって体を傾けていると思います。私はいつも体温を持った人間、心臓が鼓動する人間について書きたいと思います」


趙允卿 yunique@donga.com