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グルメの国で韓国の味を披露したスターシェフ

グルメの国で韓国の味を披露したスターシェフ

Posted September. 17, 2018 08:49,   

Updated September. 17, 2018 08:49

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14日(現地時間)午後、フランスワインの誇りであるブルゴーニュ地域の中心にあるクロードブージョ城で開かれた「韓国文化の夜」の行事で、30代の最高の韓国人シェフ二人が高いレベルの韓国料理を披露した。

リヨンでレストランを経営していて韓国人としては初めてフランス現地でミシュラン・ワンスターが付けられた調理人のイ・ヨンフン氏(34)と、ソウルで飲食店を経営しながら、ミシュラン・トゥスターが付けられた料理人のクォン・オジュン氏(38)がその主人公だ。文化交流非営利団体「私たちの文化の世界に」G3C(ハン・サンイン代表)が主催し、駐ユネスコ韓国代表部が支援した同日の行事には、世界のユネスコ執行理事国35ヵ国の大使夫妻を招いて、韓国料理の魅力を直接経験させた。

イ氏は、いわしスープにフランスの伝統材料であるフォアグラを盛り、ロブスターに味噌味を添えた。クォン氏は、30年前の種醤油が添えられたキャビア、アワビ蒸しと和牛ステーキを披露した。二人のシェフが作ったメニューは、交互にブルゴーニュ最高のワインと一緒にユネスコ大使たちの目と口を楽しませた。彼らは親指を立てながら満足感を表わした。

韓国観光大学ホテル調理科出身のイ氏は、2009年、リヨンのポルボクイズ料理学校を卒業後、2014年、レストラン「ル・パスタン」(気分転換という意味)を開業した。容易でない道だった。

彼は、開業のために必要な資金を借りるために、あてもなく銀行に出向いたが、門前払いを受けるのが常だった。ビザの期間が一月も残っておらず、妻と一緒に韓国に帰る準備をしていた彼に奇跡が訪れた。「あなたのような素敵な若者を支援したことがある」というとある銀行を見つけた。彼は500万ウォンでレストランの捨てのインテリアができるように、直接工事をしてレストランをオープンした。彼は、「レストランを準備する間、毎日涙を流したた」とつらかった時を思い出した。

2年後にミシュランのスターレストランに選ばれた瞬間、世界が変わった。彼は、「選定後、インテリアリフォーム費用の融資を受けるために再び銀行に行ったら、何も問わずに数億ウォンを貸してもらうことができた」と話した。フランスの有名なミシュランスリースターシェフたちが直接、励ましの手紙も送ってくれた。

クォン氏も17年前、給料40万ウォンを受け取る皿洗いで料理を始めた。韓国レストランのうち、ミシュランスリースターのレストランが2カ所あったが、ともに大手企業が経営する飲食店だった。ミシュラン・トゥ・スターは、オーナーシェフのレストランの中では最高だ。クォン氏は、「オーナーシェフとしては初めて、ぜひ3つ星を受けたい」とし、「プライドを守りながら一生懸命に働けば夢を実現できる国が大韓民国であることを、後輩たちに言ってあげたい」と話した。

イ氏は、「私が韓国のためにできることは料理しかない」と語り、「多くの国々の大使たちに、このようにおいしく調理する韓国シェフがいることを見せたかった」と話した。クォン氏は、「ビビンバとキムチは多く知られており、もはや韓流の中心として露出する必要はない」とし「これからは韓国料理の韓流もアップグレードが必要であり、高級韓国料理を広めていきたい」と語った。

お互いに向かって、「クォン氏料理は無駄のない最高のモダンな韓国料理だ」(イ氏)、「イ氏はグルメの本場で韓国を輝かせた誇らしいシェフだ」(クォン氏)とお互いを褒め称えた二人は、イベント後にリヨンに戻るとすぐにキムチチゲとラーメンを調理して食べたいと語った。間違いなく韓国人だった。


董正民 ditto@donga.com