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ジェットコースターに乗れば、腎臓結石が自然に治療?

ジェットコースターに乗れば、腎臓結石が自然に治療?

Posted September. 15, 2018 08:33,   

Updated September. 15, 2018 08:33

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「ジェットコースターに乗れば、腎臓結石を除去することができるだろうか?」「接しがたいボスを考えながらブードゥー人形を刺すと、業務効率性が上がるのだろうか?」

このような素っ頓狂な疑問を行動に移して研究した科学者たちが、「風変わりな研究者たちのノーベル賞」であるイグノーベル賞の今年の医学賞と経済学賞の受賞者に14日選ばれた。

「最初は笑うが、すぐにじっくりと考えるようになる研究」を打ち出すイグノーベル賞は、米ハーバード大学の発刊雑誌「風変わりな研究年報」が1991年から授与してきたいわばパロディ賞である。一見ユーモラスであったり、不合理に見えるが、真剣な研究成果を毎年分野別に10本ずつ選定して、にぎやかな授賞式と共に発表する。

医学賞を受賞した米国の二人の医師は、遊園地でジェットコースターに乗って結石を削除したという患者の体験談を聞いて、これを検証する決心をした。彼らは3次元(3D)プリンターで、腎臓と尿路の模型を作った後、結石を入れて、ディズニーランドのジェットコースターを20回も乗って実験を行った。その結果、ジェットコースターの後部座席に座ったとき(64%)が、前の席に座ったとき(17%)より、結石の排出率が高いことを発見した。この論文は2016年、米整骨医学会の会報に正式に掲載された。

経済学賞は、悪い上司の下で働くとき、ブードゥー人形を刺すなどの方法で腹いせをすれば、部下の否定的な認識を減らすことができるという結果を、今年、学術誌の季刊リーダーシップに発表したカナダの研究チームが受賞した。

そのほか、化学賞は人の唾液が汚れた美術品の表面を磨く良い洗剤であることを解明したポルトガルの研究チームが、平和賞は、自動車の運転中に叫びや悪口を吐き出す頻度と動機、効果を測定したスペインの研究チームが獲得した。受賞者はそれぞれ10兆ジンバブエ・ドルの「賞金」とトロフィーを受けた。ジンバブエ・ドルは今では使われない通貨で、実際の価値は数百〜数千ウォンぐらいのお土産である。


ユン・シンヨン東亜サイエンス記者 ashilla@donga.com