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国立中央博物館の宝物倉庫が開かれた…陶磁器7万2000点を公開

国立中央博物館の宝物倉庫が開かれた…陶磁器7万2000点を公開

Posted July. 18, 2018 09:01,   

Updated July. 18, 2018 09:01

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2005年、ソウル龍山区(ヨンサング)に移転後、一度も公開しなかった国立中央博物館の収蔵庫が17日、初めてその姿を表わした。

国立中央博物館の収蔵庫は、様々な国宝・宝物をはじめ、20万点の遺物を保管しており、文字通り韓国の「宝の倉庫」だ。遺物の種類に応じて、21の収蔵庫に分離配置しているが、同日陶磁器を保管している3収蔵庫を公開した。

博物館事務棟1階ロビーで大型金庫のような形の巨大な鉄門を過ぎると、約100メートルの長さの通路と向き合う。遺物保護のためにシューズカバーを履いた後、廊下の端にある収蔵庫入り口の前室に到着すると、再び2つのセキュリティドアが現れた。パク・ジンウ遺物管理部長は、「これまで計7つのセキュリティ装置を経ており、今後2度もさらに通らなければならない」とし、「9つのセキュリティ装置を設置して遺物を保管している」と説明した。

収蔵庫には、木でできた収納棚218個がいっぱいだった。米松の木と桐などで作られた収納棚は、金釘を使わず、木を組み立てる結構方式で製作した。それぞれ固有番号が振られており、7万2000個の陶器が、格納棚を埋めていた。

外部では炎天が続いていたが、収蔵庫の内部は涼しかった。16〜24度の温度と50%の湿度を一年中維持するからだ。事実、各収蔵庫は遺物の種類ごとに保存環境が異なる。紙類は湿度が高いと乾くので60%の湿度を、金属遺物は、錆を防ぐために40〜45%の湿度を常時維持する。現在、国立中央博物館の収蔵比率は約80%。収蔵スペースを確保するために、来年から4つの収蔵庫を複層に変える作業を2020年までに行う計画だ。

同日、就任1周年の記者懇談会も一緒に行った裵基同(ぺ・ギドン)国立中央博物館長は、「世界文化館」の新設などを盛り込んだ博物館の改編案も公開した。裵館長は「世界と一緒にする博物館を作るために、コロンビアのエルドラードやカザフスタンのなど、さまざまな文明の遺物を持ってきて紹介する予定だ」とし、「常設展示で寄贈館の面積を減らし、2020年までに世界陶磁室、世界文明室で構成された世界文化館を新たに作る計画だ」と語った。

最近注目を集めている南北文化財交流推進状況も紹介した。裵館長は、「12月4日から開催される大高麗展の特別展に王建(ワン・ゴン)像や金属活字をはじめ、北朝鮮にある高麗遺物17件をレンタルしたいという意思を統一部を通じて北朝鮮に伝えた」とし、「王建の師匠である希郞(ヒラン)大師の姿を彫刻した乾漆希朗大師坐像(宝物第999号)を王建像と一緒に展示したい」と語った。


柳原模 onemore@donga.com