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真夏のクラシックの饗宴、欧州が呼ぶ

Posted July. 03, 2018 08:24,   

Updated July. 03, 2018 08:24

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夏。欧州の一流ミュージシャンと音楽ファンは、大都市を離れて、音楽フェスティバルに向かう。世界最高の名門音楽祭に数えられるオーストリア・ザルツブルク音楽祭をはじめ、自然と遺跡を背景に豊かな祭りがクラシックファンを手招きをする。

●オーストリア・ザルツブルク音楽祭

今年最大の関心事は、ビゼーのオペラ「真珠採り」。ロシアワールドカップの開幕式で熱唱したロシア・ソプラノ界の新星アイダ・ガリフッリーナがヒロイン・レイラとして出演し、彼女に恋をするズルガ役には、声楽界の伝説、プラシド・ドミンゴが出てくる。二人が一緒に立つ姿だけでも音楽ファンには「人生の公演」と言える。

ザルツブルク音楽祭は、モーツァルトの故郷で1920年に始まった世界最高権威の芸術祭である。1960~80年代に指揮界の巨匠カラヤンがプログラムを設計する「カラヤンの祭り」としても名声を高めた。今年は7月20日から8月30日までに開かれる。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団などの世界トップの楽団と指揮名将、最高声楽家たちの舞台で満ちている。

サイモン・ラトルの後に続いて2019年からベルリン・フィルの首席指揮者に就任する「次期世界音楽界の皇帝」キリル・ペトレンコも、ベルリンフィルと一緒に出演する。世界最高指揮者と「彼の楽器」が呼吸を合わせる姿を1年も前に見る貴重な機会である。8月26、27日、リヒャルト・シュトラウスとフランツ・シュミットなどの作品を演奏し、27日はピアニスト、ユジャ・ワンがプロコフィエフのピアノ協奏曲3番を共演する。

●スイス・ルツェルン音楽祭

1938年に始まった祭りで、今年は8月17日から一ヶ月間開催される。2003年から欧州全体のトップクラスの演奏者たちがオーケストラ団員として出演する「ルツェルン・フェスティバル・オーケストラ」が祭りの名声を高めている。2016年からリッカルド・シャイーがこの楽団を率いている。最新設備の演奏会場KKL(ルツェルン文化・会議センター)も、質の高い音響で人気が高い。ベルナールト・ハイティンクが指揮する欧州チェンバーオーケストラコンサート、ジョナサン・ノット指揮、スイス・ロマンド管弦楽団のコンサートなどが開かれる。

●屋外オペラフェスティバル

西暦1世紀のローマ円形劇場で開催される「野外オペラの代名詞」ヴェローナ・オペラフェスティバルは6月22日に開幕して、9月1日まで続く。このフェスティバルで公演された最初の作品であり、祭りの代名詞であるヴェルディの「アイーダ」のほか、ビゼーの「カルメン」やプッチーニの「トゥーランドット」を遺跡の上に上げる。

フランス南部のオランジュにあるローマ劇場で開かれるオランジュフェスティバルは、ローマ時代の演劇劇場で開催されるため音響がなおさら良いという評価を受ける。6月20日に開幕して、8月4日までロッシーニの「セビリアの理髪師」、モーツァルトの「魔笛」などを公演する。

オーストリアのブレゲンツで湖上のステージを眺めながら鑑賞するブレゲンツフェスティバルは、昨年に続いて今年もビゼーの「カルメン」を公演する。

東亜(トンア)日報は、ザルツブルクでガリフッリーナとドミンゴが出演する「真珠採り」とペトレンコが指揮するベルリン・フィルの公演を鑑賞して、オーストリア、ドイツ、チェコの景勝地を探訪する音楽旅行を8月22~30日に9日間の日程で行う。フランスのオランジュオペラフェスティバルとイタリアのヴェローナ祭りを訪ねて行くオペラフェスティバル旅行も、8月~9日の9日間の日程で行われる。tourdonga.com、お問い合わせは02-361-1420、1414まで。


ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com