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パク・セウンが「ブノワ賞」の最高女性ダンサー賞を受賞

パク・セウンが「ブノワ賞」の最高女性ダンサー賞を受賞

Posted June. 07, 2018 10:54,   

Updated June. 07, 2018 10:54

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「全く予想しませんでした。心を空にし、受賞感想も用意しなかったので、とめどなく涙だけを流しました。姜秀珍(カン・スジン)国立バレエ団長には国際電話で『とても感謝している』とお伝えしました。」

フランス・パリオペラバレエ団で「プルミエール・ダンスーズ」(第1ダンサー)として活躍しているパク・セウン(29・写真)が、舞踊界のオスカーと呼ばれる「ブノワ賞」を受賞した。バレリーナの姜秀珍(1999年)とキム・ジュウォン(2006年)、バレリーノのキム・ギミン(2016年)に続いて、韓国ダンサーとしては史上四回目。

ブノワ賞組織委員会は5日(現地時間)、ロシア・モスクワのボリショイ劇場で開かれた授賞式で、「2018最高女性ダンサー」の受賞者にパク・セウンを選んだ。この賞は1991年、国際舞踊協会ロシア本部が制定して、毎年授賞式を行っている。アマチュアでない世界トップクラスの公演作品が審査対象。最高男女舞踊賞は授賞式のハイライトともいえる。パク・セウンはジョージ・バランシンの振付作品「宝石(Jewels)」の3部作のうち、「ダイヤモンド」の主役演技で栄光を手にした。

パク・セウンは6日、モスクワ現地で東亜(トンア)日報との電話インタビューで、「率直ロシア・ボリショイ・バレエ団のスヴェトラーナ・ザハーロワが一緒にノミネートされていたので期待もしなかったが、受賞することになり、嬉しくて涙ばかり出てきた」と語った。最高女性ダンサーの候補に上がった6人のうち、ザハ―ロワはブノワ賞をすでに2回も受賞した世界的スターだ。

しかしパク・セウンも「コンクールの女王」という異名のように、世界的に実力を認められてきた。韓国芸術総合学校出身の彼女は、東亜舞踊コンクールの金賞を皮切りに、2010年はブルガリア・バルナコンクールの金賞、2006年は米IBC(ジャクソンコンクール)の金賞なしの銀賞、2007年のローザンヌコンクールでは首位など、世界4大バレエコンクールのうち3つを総なめした。

「コンクールが大会のために舞踊を準備して技量を誇るところなら、ブノワ賞は普段バレエ団で披露した舞台を評価する賞なので、なおさら格別に感じられます。実は最近、ボリショイバレエ団のエキシビジョンに招待を受け、一緒に公演したのですが悩みもありました。ロシア・ダンサーたちの優れた身体条件などを目にしながら、『バレエはやはり西洋の芸術だろうか』という考えもありましたから。そんな時、このような貴重な賞を受賞することになり、新しい原動力を得たような気がします」

韓国人としては初めてこの賞を受賞した姜秀珍団長は、「パク・セウンをはじめとする次世代韓国舞踊家たちの活躍がとても誇らしい」とし、「朝、セウンから電話がかかってきて『先に受賞した先輩たちのことをたくさん考えた。この賞を受賞しながら、どれほど万感が交差しただろうか想像もつかない」と言われた。胸がジーンとして、とてもうれしかった」と伝えた。


金正恩 kimje@donga.com