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景福宮の動物像に秘められた「高宗のコード」

景福宮の動物像に秘められた「高宗のコード」

Posted May. 30, 2018 08:22,   

Updated May. 30, 2018 08:22

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「龍や鳳凰から朱雀と獬豸、虎とカメまで」

韓国の誇らしい文化遺産であり、毎年600万人以上が訪れる景福宮(キョンボクグン)。なんと68頭の動物像が、正殿である勤政殿(クンジョンジョン)を壮大に包んでいる。質素と節制という儒教理念が込められた朝鮮時代の前の王室建築物とは全く違う姿である。1395年に景福宮が初めて建設されたときと違って、1867年に高宗(コジョン)が即位した後再建された時に、このように様々な動物が配置された。

キム・ソンヘ・カトリック関東(クァンドン)大学教授は最近、高麗(コリョ)大学韓国学研究所の学術誌「韓国学研究」に掲載した論文「韓国近代の踏道(タブド、宮殿で月台を登る階段の真ん中にある鳳凰が刻まれた正方形の石)建築物に配置された動物の象徴性を巡る研究」を通じて、「旧韓末の朝鮮宮廷に配置された動物像は、崩れた国力を回復したがった高宗の念願が込められている」と分析した。

キム教授は、宮廷建築物のうち、王(皇帝)だけが通る階段の道である踏道に配置された動物を研究した。景福宮の勤政殿だけでなく、高宗の治世に建てられた景福宮の集玉齋(チブオクジェ)、慶運宮(キョンウングン、徳寿宮)の中和殿(チュンファジョン)、圜丘壇(ウォングダン)などの踏道に配置された動物像には、「独立」「近代化」「法治」という独特のコードが含まれていると分析した。

景福宮勤政殿前の踏道の中央には、すべての鳥の中で一番であり、高貴で神聖なオーラを示す鳳凰が刻まれている。鳳凰は、1395年、景福宮が初めて建設された時は存在しなかった。高宗が1867年に即位後、宮を再建する際に精魂を込めた像である。勢道政治によって崩壊した王権と国力を回復するという高宗の強力な念願を示している。

キム教授は、「踏道の動物像は、単なる造形美のために配置したのではなく、高度の政治的狙いを込めたシンボルだ」とし、「近代化を通じて自主独立国家を夢見た『高宗のダ・ヴィンチ・コード』とも言える」と語った。

近代王室建築の中で最もユニークな動物文様は、景福宮の集玉齋でみられる。1881年、昌徳宮の境内に建てられた後、1891年に現在の景福宮の位置に移された集玉齋は、高宗の個人書斎兼各国公使らを接見した執務室。踏道も最初は正殿や法門にのみ設置されたが、唯一の例外が集玉齋である。

集玉齋の踏道の中央には、如意宝珠を中央に置いてかみ合う二頭の龍が登場する。龍は王(皇帝)の権威を現わす象徴的動物である。

キム教授は、「景福宮が再建された1860年代までは父親である興宣(フンソン)大院君の影響力が大きかったが、1880年代以降、本格的に高宗が実権を握った」とし、「集玉齋の天井と壁などにも様々な龍の装飾を配置することで、龍に代弁される王権強化の意志を示したのだ」と説明した。

1897年10月12日、高宗は圜丘壇を建設して、ここで大韓帝国の皇帝になった。皇帝だけが祭祀を行える空間である圜丘壇には、それに似合う象徴が必要だった。圜丘壇と皇穹宇(ファングンウ)の間に置かれた三門の踏道に、双龍と獬豸の二種類の動物だけを配置したのだ。双龍は皇帝の権威を示す動物であり、獬豸は是非曲直をわきまえながら、不意をみれば角で当たって退ける法と正義の化身である。専制的な皇権と近代的法治主義国家を目指した高宗の意志が反映された結果である。


柳原模 onemore@donga.com