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「240年の伝統作品でボリショイの現在と未来に会いましょう」

「240年の伝統作品でボリショイの現在と未来に会いましょう」

Posted May. 23, 2018 08:31,   

Updated May. 23, 2018 08:31

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マリインスキー・バレエ団と共にロシアのバレエを代表するボリショイバレエ団が26日、ソウル芸術の殿堂でボリショイオーケストラと一緒に来韓公演を行う。バレエ団とオーケストラが一緒に来韓したのは23年ぶりのことだ。今回の公演では、240年の伝統を持つボリショイの代表レパートリー「白鳥の湖」を披露する。1964年から1995年までの32年間、ボリショイバレエ団を率いてきたグリゴローヴィチの振り付けバージョン。国立バレエ団が毎年披露する「白鳥の湖」の元祖といえる。

ボリショイバレエ団の首長であるマハールベク・ワジーエフ監督(57)は22日、東亜(トンア)日報との電子メールでのインタビューで、ソウル公演への大きな期待を表した。氏は、「ボリショイバレエ団がボリショイオーケストラと一緒にソウルを訪れてから、なんと20年が過ぎた」とし、「1990年半ばと現在とを比較すれば、まったく新しいバレエ団と受け止めても差し支えないほど多くの変化があった」と話を切り出した。

「個人的にソウルは本当に愛する都市です。ソウルで、バレエ団の歴史的作品であり、現在、そしてボリショイが夢見る理想に出会うことのできる『白鳥の湖』を披露することができ、とても嬉しいと思います」

ボリショイバレエ団だけを見ても、最後の来韓公演は13年前にさかのぼる。2005年の「ジゼル」と「スパルタクス」だった。ワジーエフ監督は、「ボリショイの特別な魅力は、バレエやオペラ、オーケストラがすべて一つの組織に所属しており、有機的につながっていることだ」とし、「当然オーケストラと合同で公演する今回の『白鳥の湖』こそ、最もボリショイらしい姿を示す舞台になるだろう」と語った。

ボリショイバレエ団は、多様なレパートリーを持っていることでも有名である。「くるみ割り人形」「ロミオとジュリエット」など、国内のバレエファンが愛する作品が多い。今回の来韓公演で、とりわけ「白鳥の湖」を選んだ理由は何だろうか。

「この作品こそボリショイバレエ団を象徴する意味合いが大きいからです。さらに、なによりもボリショイが生んだ歴史的振付師であるグリゴローヴィチが作った最高の作品ではないでしょうか。当バレエ団のアイデンティティを最もよく示していると思います」

来韓公演初日の主演カップルは、ボリショイバレエ団を代表する首席ダンサーであるユリア・ステパーノワとアルテム・オフチャレンコが担当した。二日目の公演のキャスティングは「切り札」と言える。ワジーエフ監督が2020年代のボリショイの未来と思っているアリョーナ・コワリョーワとジャコポ・ティッシの組み合わせを披露する。

「ユリヤとアルテムは言うまでもなく、ボリショイで最も有名なスターです。ロマンチックなダンスの線が魅力的なバレリーナであるユリヤは、とても女性らしくて優しいオデットを観客に披露します。アルテムも高貴で美しい王子を完璧に演じるはずですね。個人的にはアリョーナとジャコポへの期待が大きい。新人だが、様々なレパートリーのキャリアを持っており、遠くないうちにバレエ団の代表顔として定着するでしょう。特に二人のダンサーは、外的にも非常によく似合っているので、説得力のある演技を繰り広げるでしょう」

26~29日、ソウル芸術の殿堂のオペラ劇場、7万~25万ウォン。お問い合わせは02-599-5743まで。


金正恩 kimje@donga.com