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80周年を迎えた徳寿宮美術館が自ら作品になる

80周年を迎えた徳寿宮美術館が自ら作品になる

Posted May. 09, 2018 08:51,   

Updated May. 09, 2018 08:51

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国立現代美術館(館長=バルトメウ・マリ)が徳寿宮(トクスグン)館開館20周年を迎えて、「私が愛した美術館:近代の傑作」展をソウル市中区(チュング)にある徳寿宮で開催した。今年は、1938年に石造殿の西館を「李王家美術館」という名で建立してから80年になる年である。

たとえ日本植民地時代とはいえ、徳寿宮館は韓国で初めて美術館用途として設計された建物だ。全5部で構成された今回の展示で、第1部を「1938年の建築と李王家美術館」というテーマで石造殿自体に焦点を当てた理由である。国立故宮博物館と日本浜松市立中央図書館にある主な図面と関連資料を披露したが、当時の設計図の原本は初めて公開する。

第2~第5部は徳寿宮と深い関わりを持つ作品を中心に紹介する。1969年に国立現代美術館の設立後、実質的な開館展だった1972年の「韓国近代美術60年」が第2部のテーマである。朴壽根(パク・スグン、1914~1965)の「祖父と孫」、高羲東(コ・イドン、1886~1965)の「扇子を手にした自画像」など、教科書でよく接した作品に会うことができる。1973~1998年に寄付を通じて収集した近代美術のコレクションを集めた第3部と、1998年の徳寿管開館時に開かれた「再び訪れた近代美術」展を振り返った第4部、1998~2018年の20年間の軌跡を探った第5部も興味深い。

今回の展示に合わせて国立現代美術館が選んだ「徳寿宮館八景」を見つけることができる。円形階段室と中央ホールなど、建築自体の真髄として8か所を選んだ。あわや押しつけがましいところはあるが、美術を楽しむさまざまな方法として受け入れてもよさそうな気がする。マリ館長は、「韓国近代美術の真の姿を発見する貴重な機会になるだろう」と説明した。10月14日まで。3000ウォン。お問い合わせは02-2022-0600まで。


丁陽煥 ray@donga.com