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韓江氏、2年ぶりにまたブッカー賞の最終候補に

韓江氏、2年ぶりにまたブッカー賞の最終候補に

Posted April. 14, 2018 09:56,   

Updated April. 14, 2018 09:56

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小説家、韓江(ハン・ガン)氏(48)の「白い」が英国のブッカー賞・インターナショナル部門の最終候補に再び指名された。2年前に「菜食主義者」でこの賞を受賞した韓氏の作品が再び最終候補にノミネートされたことで、受賞の可能性に注目が集まっている。

12日(現地時間)、ブッカー賞運営委員会は、韓江の「白い」を含む6人の最終候補作を発表した。「白い」は、先月運営委員会が審査して選んだ108本の1次候補作に選ばれたのに続き、再び6本に絞られた最終候補に挙がったことで、受賞の可能性が一段と高まっている。ブッカー賞は作品に授与される賞なので、韓作家が重複受賞することもできる。

ブッカー賞は、ノーベル文学賞、フランス・ゴンクール賞と共に、世界3大文学賞と呼ばれており、英米圏ではノーベル文学賞に劣らない権威を持つ賞として評価される。

この小説は、おくるみ、塩、雪、月、米など、世界の白いものについて書いた短い文章を束ねたものだ。生まれて間もなく息を引き取った作家の姉の話など、小説や詩の境界で生と死についての省察を盛り込んでいる。運営委員会側は「白い」について、「哀悼と復活、人間の魂の強さについての本だ」とし、「人生の弱さと美しさ、奇妙さについて探っている」と紹介した。

韓国では一昨年5月に出版され、英国では「菜食主義者」の翻訳者であるデボラ・スミスが再び翻訳して昨年11月に出版された。出版後、英国で大きな反響を得ており、日刊紙ガーディアンが「2017年の本」に選んだ。韓江は、1次候補にノミネートされた時、ブッカー賞のホームページを通じて、「これほど実験的形式の本が候補作にノミネートされるとは全く予想できなかった」とし、「良い意味で驚くべきことだ」と感想を明らかにした。

最終受賞者は、来月22日に開催される公式晩餐会の席で発表される。受賞者と翻訳者には5万ポンド(約7600万ウォン)が授与される。


パク・ソンヒ記者 teller@donga.com