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ミュージカル「ドクトルジバゴ」の俳優たちが見た「エルミタージュ美術館展」

ミュージカル「ドクトルジバゴ」の俳優たちが見た「エルミタージュ美術館展」

Posted April. 04, 2018 08:21,   

Updated April. 04, 2018 08:21

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「華やかなロシアの皇族や貴族の文化を一堂で見ると、当時のロシアを旅するような気がします」(イ・ジョンファ)

「美しい一方で、その時代の民衆が経験した苦しみが伝わりました」(カン・ピルソク)

ソウル龍山区(ヨンサング)にある国立中央博物館で開かれている「エルミタージュ美術館展、冬の宮殿から来たフランス美術」の特別展を3日観覧したミュージカル俳優イ・ジョンファとカン・ピルソクはこう語った。彼らは国内初演後6年ぶりに帰ってきたミュージカル「ドクトルジバゴ」で極端な革命家パーシャ(カン・ピルソク役)とジバゴの妻トーニャ(イ・ジョンファ役)として出演している。同名原作小説を土台に作られたこの作品は、1917年のロシアの10月革命を背景に、医師であり、詩人であったユーリー・ジバゴと周辺の人物たちの波乱万丈な人生を描いた。

二人の俳優が今回の展示会を訪れたのは、「ロシア文化」の真髄を体験するためだ。ロシアのエルミタージュ美術館は、300万点に及ぶコレクションを誇る世界3大美術館の一つである。1762年に完成され、1917年のロシア革命以前までは皇帝の居所として使用され、「冬の宮殿」と呼ばれた。特に、フランスに次いで世界で最も多いフランス美術を保有している。

革命家と没落したブルジョア家の女性役をそれぞれ引き受けた二人の俳優の作品を見る視点も違った。イ・ジョンファは今回の展示会の代表作である「アンナ・オボルレンスカヤ」の肖像画を指しながら、「ブルジョア家で生まれたが、家が没落して不遇な環境で生きなければならなかったトーニャとアンナの人生があまりにも似ている」とし、「繊細な筆遣いが与える特有のオーラを感じることができる」と語った。

これに比べてカン・ピルソクは、「派手な作品が大半である中、庶民を主人公に描いた一、二作品が目に付いた」とし、「美術作品を収集するために天文学的なお金を注ぎ込んだが、そのために税金を納めた平凡な市民たちの苦しみが思い浮かんだ」と明らかにした。革命家役を演じた俳優らしい感想だった。

展示会では、ロシアの女帝エカテリーナ2世(1729〜1796)が収集した絵画から、20世紀初め、ロシア企業家たちが購入した印象派の作品まで、計89点のフランス絵画、彫刻、素描などに会うことができる。キム・スンイク国立中央博物館学芸研究士は、「ロシア貴族の趣と文化の雰囲気、痕跡を正しく感じることができるだろう」と話した。4月15日まで。成人は6000ウォン、大学生・中高生は5500ウォン、小学生は5000ウォン。お問い合わせは02―1688―0361まで。


柳原模 onemore@donga.com