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世界的なパリオペラバレエ団の韓国人初の首席ダンサー、パク・セウン

世界的なパリオペラバレエ団の韓国人初の首席ダンサー、パク・セウン

Posted February. 19, 2018 08:06,   

Updated February. 19, 2018 08:06

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「この役を演じるなんて…。バレリーナの人生の中で最大の贈り物を手にしたような気がします」

世界4大バレエ団の一つであるパリオペラバレエ団で、韓国バレリーナとしては初めて首席ダンサー(Premier Danseur)として活躍しているパク・セウン(28)が22日、「オネーギン」のヒロインであるタチアナ役でパリオペラ座ガルニエの舞台に上がる。

彼女は以前からインタビューのたびに、好きなバレエとして「オネーギン」を挙げてきた。ドラマバレエ「オネーギン」は、自由奔放で傲慢な男オネーギンと素朴な田舎娘のタチアナとの悲劇的な愛を扱った作品。プーシキンの小説「エフゲニー・オネーギン」を原作にした物語に「ノクターン」、「四季」などのチャイコフスキーの叙情的な音楽を重ねた。姜秀珍(カン・スジン)国立バレエ団長とファン・へミン元ユニバーサルバレエ団首席ダンサーの引退作でもある。「オネーギン」は、姜団長が所属していたシュツットガルト・バレエ団が制作してライセンスを持っている。

パリで活動しているパク・セウンと13日、電話インタビューを行った。彼女は計21回の公演のうち5回を担当する。彼女のパートナーは、パリオペラバレエ団最高栄誉ダンサーである「エトワール」バレリーナユーゴーマルシャンである。パク・セウンはオーディションなしでタチアナ役に指名された。

「『オネーギン』はシュツットガルト・バレエ団監督から許可を得てダンサーを選びます。昨年末、パリオペラバレエ団のオーレリー・デュポン芸術監督の推薦で会ったシュツットガルトバレエ団のリード・アンダーソン芸術監督から『君は行動と性格、見えるすべてがタチアナとよく合うので、難しくないだろう』と言われました」

パリオペラバレエ団で、今回の「オネーギン」公演でタチアナに抜擢されたバレリーナは、パク・セウンを含めて計4人である。彼女は「キャスティングされたというニュースに、昇給試験に合格したときよりもうれしかった」と言い、「私には夢の作品だから」と話した。

「オネーギン」は、演技と技術的な側面で共に難しい作品として挙げられる。彼女も練習中にけがをした。「1月2日の初リハーサルの時、パートナーが私を持ち上げる動作で、肋骨の軟骨が折れました。3週間ほど苦労したんですね。幸いなことに、ほとんど回復しています」

舞台リハーサルの時、バレエ団の監督とシュツットガルト監督、同僚たちは彼女に、「本当に自然で本物のタチアナを見ているようだ」と褒めた。彼女は飾らないタチアナを見せたい気持ちが大きかったが、それが通じたような気がすると話した。彼女は「夢の舞台であるだけに、韓国にいる両親も招待した」と話した。彼女の母親は22日の初公演から5回の公演をすべて観覧する予定だ。

彼女は舞踊界のアカデミー賞と呼ばれる「ブノワ・デ・ラレジデンス」の候補に2018年にノミネートされた。6月は20世紀の伝説的振付師ジョージ・バランシンの創作バレエ「ジュエル(Jewels)」で主役のダイヤモンド役でロシアのボリショイ劇場の舞台にも上がる予定だ。

パク・セウンは、「私の人生の100%はバレエで満たされているといっても過言ではない」と言い、「一定の位置に上がることが目標ではなく、常に最高の舞台をプレゼントするバレリーナになりたい」と語った。


金正恩 kimje@donga.com