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茶山は牧民官が赴任するとまず積弊から正すべきだと説いた

茶山は牧民官が赴任するとまず積弊から正すべきだと説いた

Posted February. 07, 2018 08:50,   

Updated February. 07, 2018 08:50

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「牧民官は、上司の凶悪な行政を上部に報告して正さなければならない。明にはそうするように法律で定められているが、我が国はひたすらメンツだけを大事にするので、たとえ上司が違法を犯しても牧民官はあえて一言も言えず、民の憔悴さは日増しにひどくなるばかりだ」

パク・ソクム茶山(タサン)研究所理事長(76)が2月5日、自身のコラム「わかりやすい茶山の物語」の998回で引用した茶山・丁若鏞(チョン・ヤクヨン)の文である。パク理事長はコラムで、「200年前に茶山は、内部告発の正当性が認められてこそ、公職者らの凶悪な行政が正されるという優れた見解を出した」と強調した。

パク理事長が2004年から14年間書いて、電子メールで読者たちに送ってきたこのコラムが、1000回を控えている。これまで書いてきた文を合わせれば、200字詰め原稿用紙で7000枚に迫る。最近、ソウル市中区(チュング)にある茶山研究所の事務所で会ったパク理事長は、「一人でも読んでもらえれば書き続けたいという気持ちで書いた」と話した。

コラムを書いている間、大統領が3度も変わった。パク理事長は、茶山の思想をもとに政治家たちの過ちを責めるコラムが最も多かったという。パク理事長も第13、第14代国会議員として働★いたので親しい政治家もいるが、批判は親疎を選ばなかった。

彼のコラムでタイムリーに引用する茶山の主張は、錐のようで、短剣のようだ。朴槿恵(パク・クンヘ)前大統領が、旅客船「セウォル号」惨事後、適当な後任者を見つけられなかったとして、辞退した首相を再び務めさせたときは、「国全体から優れた人材を抜擢しても足りないのではないかと恐るべきだが、ましてや8、9割を捨てるとでもいうんですか」という「通塞議」の文を引用して、人事の地域偏りを指摘した。最近の国政介入政局では、茶山が強調した「犯上(上司が間違いを犯すと立ち向かうべきだということ)」の問題を挙げながら、政府与党を「宦官と內侍の政権」と批判した。

これらのコラムは、少なくない反響を巻き起こした。毎週電子メールを受け取る人たちが38万人ほどであり、発送当日に開けて読む人々だけでも1万人を超える。転載された文を読む読者は、推し量ることすら難しい。

「『ネロナンブル(自分がすればロマンス、他人がすれば不倫)』ですって?牧民心書には自分の過ちを下級官僚に擦り付けたり、知らないのにも知っているふりをする牧民官に対する批判が少なくありません。また、牧民官が赴任すると、村の代表を集めて苦情を聞いた後、悪習と積弊を先に正すべきだと強調します。今日も肝に銘じなければならない言葉です」

茶山が流刑から解放されて牧民心書を完成してから今年で200周年を迎える。パク理事長は、「茶山は文科に合格して記した詩で、今後『公』『廉』、すなわち公正・公平・清廉で官職を務めると誓う」とし、「『公廉』の二文字が韓国社会の動作原理になりさえすれば、先進国入りできる」と強調した。


趙鍾燁 jjj@donga.com