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「念力」のリュ・スンニョン、「表情だけで演技し舌のしびれを感じるほど」

「念力」のリュ・スンニョン、「表情だけで演技し舌のしびれを感じるほど」

Posted January. 29, 2018 09:04,   

Updated January. 29, 2018 09:35

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「ひたすら表情で念力を表現したため、後では舌がしびれるほどでした。ハハ」

俳優のリュ・スンニョン(48)が「韓国型ヒーロー」になって戻ってきた。「釜山(プサン)行き」の延尚昊(ヨン・サンホ)監督の次期作である「念力」(31日公開)を通じてだ。映画は、ビルの警備員として働きながら、一日一日を何の意欲もなく、焼酎一杯を楽しみにしながら住んでいた「ソクホン」に、一夜にして突然超能力ができたことで起きる出来事を描いた。スーパーマンのような素敵なスーツも、アイアンマンのような先端兵器もない。持っているのは娘のルミ(シム・ウンギョン)を愛する心だけだ。

25日、ソウル鍾路区(チョンノグ)のとあるカフェで会ったリュ俳優は、「念力で粒子状物質を全て飛ばしてしまったので、今日は空が澄み渡っている」というジョークで切り出した。映画の中で彼は再開発を控えた市場でチキン店を運営する娘を苦しめる暴力団員を一気に吹き飛ばし、ネクタイをコブラのように踊らせるなど、華やかな超能力をコミカルに披露する。

「面白かったがすごく難しい演技でした。車をつぶすときも、ものを飛ばす時も、ほとんどセリフなしに表情だけで演技しなければならないんですよ。舌と膝、つま先までを全て動員しました。ビルの森を飛び回るシーンを撮るために、ワイヤに一日中にぶら下がっていたのは言うまでもないですね。体重まで増やしたので、もっと大変でした(笑)」

彼は、今回の映画で平凡な40代の父親を演じるために、体重を12キロも増やした。筋肉一つない平べったいスタイルを作るために、ひたすら食べて体重を増やさなければならなかった。「体重減量はある程度すればいいという感があるが、太らせるのは全く見当がつきませんでした。撮影期間まで合わせ6ヶ月間ずっと怠けました。太らせたおかげで、さらにリアルな演技ができたような気がします。スーパーマンのようにタイツを着て演じたわけではなかったのでよかったですね」

2004年に映画「知り合いの女」でデビューした彼は、「7番部屋の贈り物」(2013年)で6歳の知能を持った娘バカのヨング役を演じて、「1000万俳優」に名を載せた。続けて「鳴梁(ミョンリャン)」(2014年)の中でカリスマあふれる日本軍「クルシマ」役を演じて、名実共にトップ俳優の列に上がったが、最近の作品である「お客様」「花、香る歌」などでは、やや惜しい興行成績を出した。しかし、停滞した時間のおかげで息切れするほど忙しかった演技人生をチェックすることになったというのが彼の主張だ。

「あまりにも休みなく走ってきたと思います。うまくやらなければならないという強迫のため、自分をあまりにも酷使させたと言えますかね。自分が幸せでなければ、私の演技を見る観客も幸せになれないと考えるようになりました。高校と大学の恩師も訪ね、ファンと小劇場で演劇を一緒に見ながら、初めて演技を始めた時のときめきと不安を改めて感じました。人生はスピードより方向性が重要ですから」

今回の映画を通じて、多少遅くても、黙々と自分の道を進む平凡な市民を応援したいというのが彼の言葉だ。「商業映画としての見どころも十分ですが、金持ちの不当さに立ち向かって戦う平凡な人たちの姿が盛り込まれた映画であることが本当に気に入りました。人々が持つそれぞれの希望を応援する映画になればと思います」。



張善熙 sun10@donga.com