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指揮者チョン・ミョンフン氏、ユース・オーケストラ創立

指揮者チョン・ミョンフン氏、ユース・オーケストラ創立

Posted January. 06, 2018 09:43,   

Updated January. 06, 2018 09:49

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「音楽の前では誰でも出身を忘れて一つになることができます。演奏を始めさえすれば、韓国でも北朝鮮でも音楽のために働く人になるからでしょう」。指揮者チョン・ミョンフン氏(65)が音楽監督を務める「ワン・コリア・ユース・オーケストラ」が11日、創立演奏会を開催する。「ワン・コリア・ユース・オーケストラ」は、その名のとおり韓国と北朝鮮の若い演奏者が共に演奏するという望みを込めた。

チョン氏は5日、ソウル松坡区(ソンパク)のロッテ・コンサートホールで開かれた記者懇談会で、「ロッテ文化財団は当初、青年オーケストラの創立を提案したが、どうせなら南北が少しでも近づけばという思いを込めた『ワン・コリア・ユース・オーケストラ』プロジェクトを提案した」と明らかにした。

 

懇談会直前に公開されたリハーサルでは、チョン氏が若い団員を励ます姿がよく見られた。多少スムーズでなくても指揮を続け、「ミスしても大丈夫」と励ました。チョン氏は、「韓国の学生の多くは覚えたとおりに演奏する教育システムで育った。音楽家として努力と勉強は優先されなければならないが、自由に演奏することがもっと重要だ」と語った。

現在、「ワン・コリア・ユース・オーケストラ」は昨年7月からオーディションを経て選抜された18~28歳の演奏者77人で構成されている。団員はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団に所属する演奏者から指導を受けた。残念なことに北朝鮮出身の演奏者は参加できなかった。チョン氏は、「常に扉を開いているという意味だ。いつか必ず一緒にできると期待する」と話した。

11日午後8時にロッテ・コンサートホールで開かれる創立演奏会では、ベートーベン交響曲3番「英雄」とベートーベンピアノ協奏曲3番を演奏する予定だ。昨年、ARD国際音楽コンクールのピアノ部門で韓国人で初めて優勝したソン・ジョンボム氏が共演する。イタリアのミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団のジュゼッペ・エトレ氏は、「約30年前、チョン氏と音楽を通じて交流を深めたように、今の若い世代に私たちの経験を伝えることができる素敵な機会だ」と話した。



金民 kimmin@donga.com