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李舜臣殉国、文禄・慶長の役終戦... 「58年戌年」ベビーブーム開始

李舜臣殉国、文禄・慶長の役終戦... 「58年戌年」ベビーブーム開始

Posted January. 01, 2018 09:44,   

Updated January. 01, 2018 09:48

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人間が犬を見れば犬も人間を見て目を合わせる。これが単純にペットと交流する行動ではなく今日の人類を作った重要な事件の一つという主張が最近提起された。「戊戌年」の始まりに際し、人間と犬の歴史に関することを調べてみた。

「なぜネアンデルタール人は絶滅し、現生人類は生き残ったのか」は、人類学の長年の質問だ。最近出版された『ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた』(パットシップマン著・プルンスプ)はその解答として「現生人類と犬の同盟」を挙げる。同書によると、約5万年前、ユーラシア大陸に到着した現生人類は、ネアンデルタール人と同じ種類の獲物を競って狩猟した。人類は少なくとも3万6000年前に狼を「狼犬」(原始犬)として飼い慣らし、様々な動物を狩猟できるようになり、狩猟の成功率も飛躍的に高まり、競争に勝利したということだ。

 

なぜ狼だったのか。人間の鞏膜(きょうまく、眼球の外側の被膜)は、霊長類の中で唯一白い。遠くからでも視線の方向が分かる。声を出さず、目で意思疎通をして組織的に狩猟するのにいい。狼もそうだ。イヌ科動物25種を分析した結果、多くの狼は顔と目の色、紅彩と瞳が対照的で、視線の方向が分かりやすい。犬が狼より人間を凝視する時間が平均2倍長いということも、人間がそのような個体を選択して飼い慣らした可能性が高いことを示す。『ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた』の著者は、「人間が犬を家畜化したのは、道具の発明に匹敵する跳躍」と強調した。

 

このように飼い慣らした犬は、長い歳月、忠誠の代名詞だった。古代ギリシャの叙事詩「オデュッセイア」で長い旅程を終えて戻ってきたオデュッセウスを誰も分からなかったが、彼を歓迎した唯一の存在が老いた犬「アルゴス」だった。火の中から飼い主を救った全羅北道任実(チョンラプクト・イムシル)の「獒樹之犬」の話も有名だ。最近、国立民俗博物館(千鎮基館長)が開いた学術講演会の内容をもとに韓国文化の中の犬の話を調べた。

「十二支の十一番目の動物である戌は、時間では午後7~9時、方向では西北西、月では陰暦9月に該当する防衛神であり、時間の神だ。戌は、この方向とこの時刻に来る邪気を防ぐ動物神だ。(千鎮基館長)

千館長によると、犬はこの世とあの世を結ぶ動物と認識された。このような考えは、中央アジアに広範囲に分布している。アルタイのシャーマンは、冥土に行く時に地獄の門で犬に会えると信じる。韓国の巫俗神話である世民皇帝本解説、冥土説話でもそうだ。済州島(チェジュド)の差使本解説で、閻魔大王は自分に会って戻るカンニム差使が現世に行く道を教えてほしいと言うと、白い子犬1匹とモチ3個を渡して、「モチを少しずつちぎって子犬をなだめ、後について行けば分かるだろう」と言った。

昔は、犬の不可思議な行動が未来を予言すると信じた。「三国史記」新羅本紀には、「真平王53年2月に白い犬が宮中の塀に上った。5月にイソンとアソンが謀反したことを王が知った」とある。白い犬の行動を謀反を暗示したと見たのだ。百済王の伝記にも、百済が滅びる1ヵ月前、「野鹿の形をした犬が西からやって来て、泗沘城の川の堤防で王宮を見て吠え、突然いなくなった」と記録されている。先祖は「犬が屋根に上に上れば凶事があり、家運が滅びる」と考えた。

犬の絵も少なくない。高句麗德興里古墳の壁画の牽牛織女図には織女は犬を連れて立っており、舞踊塚と角抵塚にも忠実に見える犬の絵がある。新羅土偶の犬は外見がとても多彩だ。

朝鮮時代にも犬が多く描かれた。木の下の犬の絵は、「家をよく守って泥棒を防ぐ」ということを意味する。「戌」の字は、「守る戍」の字と似ていて、「樹」の字も音が同じだからだ。桐、竹、桃の木の下に描かれた犬は、縁起のよさ、平和、永生と不変、長生きを享受するよう祈るという意味がある。

犬の中でも白い犬は、伝染病やお化け、雑鬼をはねのけ、家に良いことがあるようにし、災を警告すると信じられた。農家では黄色が豊作と多産を象徴すると考えられ、黄色い犬が多く飼われた。

むろん、人に統制されない野良犬は脅威となった。ソウル大学獣医学部のチョン・ミョンソン教授の発表によると、「稗官雜記」にも朝鮮の中宗の末からソウルの敦義門(トンイムン)付近の人家で飼われていた犬が北の山に行き、6、7年間で40~50匹に増え、群れを成して人を攻撃したとある。チョン教授は、「犬が威嚇しなくても、犬に恐怖を感じたりパニックになる『犬恐怖症』が今日の動物恐怖症の中で35%を占める」と指摘した。



趙鍾燁 jjj@donga.com