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世界はなぜスター・ウォーズに熱狂するのか

世界はなぜスター・ウォーズに熱狂するのか

Posted December. 30, 2017 09:39,   

Updated December. 30, 2017 09:50

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こんな時が一番困る。

おそらくこの本は出版社の立場では「最も適切な時期」に出版したのだろう。14日、スター・ウォーズのエピソード8となる「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」が国内で上映されたが、世間の注目は間違いない。しかし28日基準で観客数が100万人にならないと? 本の帯に書かれた「ワシントン・ポストNo.1ベストセラー」という文句がなぜかむなしい。

著者も言った。「人類は大きく3つに分類できる。スター・ウォーズを愛する人、スター・ウォーズが好きな人、スター・ウォーズを愛さず好きでもない人」と。最新作の観客数がスター・ウォーズに対する愛情を測定する絶対的な基準にはならないが。この本を手にした読者が誰かは明らかだろう。

それでも一つのことははっきりと言える。「スター・ウォーズ」を特に気に留めなかったり、がっかりした人でも、再び「関心」を持つことになると。もしかすると「でもやっぱりスター・ウォーズじゃないか」と映画館に行くかも知れない。またがっかりしても。それだけこの本はスター・ウォーズがどのような魅力を持つ映画なのか、なぜ韓国を含め、一部国家を除いて世界が熱狂するのかを説明する。熱く深い愛情を持って。

 

興味深いのは、スター・ウォーズ「オタク」の著者が世界的に有名な法学者ということだ。米ハーバード大学ロースクールの教授である彼は、2009~2012年にオバマ政権で情報・規制問題室室長を務めた。国内では2009年にベストセラーになった「ナッジ」の共著者としても名を馳せた。「ひじで軽く突っつく」という意味の「ナッジ(nudge)」は、「他人の選択を誘導するソフトな介入」を指す経済学用語だ。大層に言えば、「自由主義的介入主義」の基礎になる概念だという。

このような著者の紹介だけを聞くと、本が難しくないかと心配するかも知れない。正直に言って終盤部分はそのような内容もなくはない。スター・ウォーズの話だとその気にさせておいて、自分の法哲学を説明する「先生」の本性をあらわす。しかし、全体的にはそれほどページめくる速度は遅くならない。あまり賛辞一色なので、少しいぶかしくなる時もあるが、軽い気持ちで映画の中のシーンを思い出しながら読むことができる。

残念だが、両刃の剣の面も明らかに存在する。中途半端に敷居を越えた格好と言おうか。さっとドアを開いて入らないため、深みのある理解を得る機会が少ない。そのうえ、あまりにも多くのテーマを扱っている。「表面的」と感じるほどだ。

むろん、これは戦略的な選択の可能性が高い。映画「スター・ウォーズ」を振り返ってみよ。すばらしいが一つの傑作芸術作品ではない。多少さまざまな解釈があるが、スター・ウォーズは台詞もあらすじも分かりやすく難しくないので愛情がわく。それに対して大きな意味を付与するのは本末転倒な愚かなことだ。そのような意味で、『スター・ウォーズによると世界は』はオーバーでなく妥当だ。すでに「フォースが共に」いるのに何をさらに望むだろうか。原題『The World according to Star Wars』(2016年)。



丁陽煥 ray@donga.com