1200年前の統一新羅の僧侶たちが使用したものとみられる判子である青銅印章2点が出土された。文化財庁と三陟(サムチョク)市役所、大韓仏教曹渓宗(チョゲジョン)の仏教文化財研究所は、江原(カンウォン)三陟市興田里(フンジョンリ)の寺の跡地の発掘調査で、今年8月に一辺の長さが5.1センチの正方形青銅印章2点を見つけたと、5日明らかにした。二つの印章は、建物の敷地に並んで埋められており、そのうち1点は、青銅で作られた印章箱に保管された状態だった。
今回発見された印章は、ひもをつけることができるように、穴のあいたヘイが付けられており、文字を浮彫りにした。仏教文化財研究所は、青銅印章の1点に刻まれた文字を「梵雄官衙之印」と判読した。梵雄とは「釈迦牟尼」「仏」を意味するので、僧官のハンコに推定されると、研究所側は説明した。僧官とは国が任命した僧侶をいう。これまで新羅時代の青銅印章は、慶州皇龍寺址(キョンジュ・ファンリョンサジ)、楊州大母山城(ヤンジュ・デモサンソン)でも出てきたが、僧官のハンコではなかった。
三陟市は来年2月、興田里寺の跡地の保存と活用対策をまとめるために学術大会を開催し、この成果をもとに、国指定文化財史跡指定申請を検討する方針だ。
柳原模 onemore@donga.com