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廉想渉文学展が開催

Posted December. 06, 2017 09:49,   

Updated December. 06, 2017 10:43

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廉想渉(ヨム・サンソプ、1897~1963)の一作目の創作単行本「ヒマワリ」をはじめ、短編小説集「金半指」が初めて公開された。ソウル瑞草区(ソチョク)国立中央図書館で開かれている「廉想渉文学展:近代を歩き廉想渉に会う」でこれらの作品に会うことができる。
1924年に出版された「ヒマワリ」は、韓国初の女性画家、羅恵錫(ナ・ヘソク)をモチーフに新女性の恋愛観と結婚観を描いた作品だ。この小説は、出版1年前の1923年に東亜(トンア)日報に40回の連載で紹介された。「ヒマワリ」の単行本は、1924年8月10日に発売された「万歳前」より10日早く世に出た。1926年に出版された小説集「金半指」には、「電話」、「検事局待合室」、「孤独」など、近代の日常を写実的に描いた作品が収録された。
展示は、3・1運動から4・19革命まで歴史の流れに合わせて7つのテーマに分けられ、廉想渉の人生と文学に光が当てられた。あまり知られていない独立運動での活動や「万歳前」が誕生した背景も紹介される。日本、満州、京城を行き来した状況や作品の世界の変化も見ることができる。東亜日報創刊時の記者であり、様々な新聞社で記者として世界情勢や文物を把握し、作品に反映した過程も知ることができる。韓国戦争時、海軍将校として服務した当時の軍の番号表をはじめ自筆の原稿や出版計画書、原稿用紙箱、財布なども展示された。
成均館(ソンギュングァン)大学国語国文学科のイ・ジョンホ教授は、「廉想渉は主流の秩序と常に緊張関係を形成し、資本主義と社会主義いずれにも批判的な目を向けた。文学の巨人だったが、文壇の主流に属することなく、自分だけの作品の世界を構築した」と指摘した。展示は入場料無料で来年2月25日まで開催。


ソン・ヒョリム記者 aryssong@donga.com