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「現存する最高のトゥーランドット」リンドストローム、「トゥーランドットだけで150回…」

「現存する最高のトゥーランドット」リンドストローム、「トゥーランドットだけで150回…」

Posted December. 05, 2017 09:12,   

Updated December. 05, 2017 09:15

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「完全に狂ってますね」

世界的ソプラノ「リーゼ・リンドストローム」(52)は、1999年に偶然出たオーディションで人生が変わるとは思っていなかった。指揮者がオペラ「トゥーランドット」のアリアを要求すると、自分の声とは合わないと思ったリンドストロームは、指揮者に失礼だと思いながらもこう言ったのだ。しかし、歌が終わると、指揮者は「今後も会えるかもしれない」と話した。なかなかその名を知らせることができなかった彼女に、2003年、あの指揮者から電話がかかってきた。「トゥーランドットの舞台に立ってください」。その後、彼女の人生は180度変わった。

現存する最高のトゥーランドットに挙げられるリンドストロームが9日、ソウル瑞草区(ソチョグ)にある芸術の殿堂コンサートホールで、コンサートバージョンのオペラ「トゥーランドット」に出演する。彼女はトゥーランドットで、米メトロポリタンオペラ、イタリア・スカラ座、英コヴェント・ガーデンなど、世界の主要劇場に立った。韓国での公演は初めてだ。特に、彼女は映画「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」(2015年)に登場するウィーン・フィルハーモニー「トゥーランドット」の公演のシーンに出て、大衆的にも顔を知らせた。

公演を控えて、4日開かれた記者懇談会で、彼女は、「トゥーランドットの公演だけでも150回以上をこなした。劇中のトゥーランドットは冷たくて冷酷に見えるが、実は私のように非常に人間的なキャラクター だ」と語った。刺すような強い音ときれいな発音はもとより、182センチの長身に細身のルックスを持つ彼女は、「氷の姫」と呼ばれる冷たいイメージのトゥーランドットによく似合うという評価を受ける。彼女は「実はこのような声を持って生まれただけでも才能だと思う」とし、「さらに細身の体は運が良かったと思う。私の首と体を楽器に、最高の歌を聞かせるために努力するだけだ」と話した。

トゥーランドットの他に、エレクトラ、サロメ、ブリュンヒルデなど、多様な作品で配役を受けているが、まだ多くの劇場では、トゥーランドットとして彼女に声をかけている。彼女は、「何度もトゥーランドットで舞台に立ったが、ステージに立つたびに感情が変わって新しい。一度もトゥーランドットを知り尽くしたと感じたことがないほど、まだトゥーランドットについてさらに深く知りたい」と明らかにした。

彼女は、自分の人生を変えたトゥーランドットへの特別な感情も見せた。「他の人たちは私が遅れて有名になったと思うが、私はもう少し待っただけだ。トゥーランドットが私の人生を変えたのは事実であり、トゥーランドットはもちろん、すべてのステージで最善を尽くしたいと思うだけだ」

相手役のカラフ王子役には、7月にコヴェント・ガーデンで呼吸を合わせたテノール・パク・ソンギュ、召使のリューの役にはソプラノ、ソ・ソンヨンが出演する。



金東昱 creating@donga.com