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「Kポップが大好き」、日本で再び火のついた韓流

「Kポップが大好き」、日本で再び火のついた韓流

Posted November. 30, 2017 09:14,   

Updated November. 30, 2017 09:25

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「TWICE!大好き!」

29日午後8時、日本の横浜に位置している「横浜アリーナ」。9人組ガールズグループ「TWICE」が「今年のグループ賞」を受賞するために舞台に上がると、1万3000席規模の客席から出てきた「大好き!」「愛してるよ!」など、日本のファンたちの歓声が会場を埋め尽くした。

この日の行事は、CJE&Mの年末音楽授賞式「MAMA(Mnetアジアミュージックアワード)」である。今年で19回目を迎えるこの授賞式は、2010年から海外で開催されてきた。これまで、香港、シンガポールなどの中華圏で開かれたが、今年初めて日本で開催された。日本で本格的な韓流復活のシグナルという分析である。

この日のK-POPの授賞式には、現在、日本で最も人気の高い女性グループAKB48も登場して、韓国歌手たちとの合同ステージを飾るなど、K-POPの中にJ-POPが溶け込む姿も見えた。今回の授賞式を取り仕切ったキム・ヒョンスCJE&M音楽コンベンション事業局長は、「日本国内で韓流ブームが再び現れている状況で、今回の授賞式が韓流復活の引き金になるような予感がしたので、開催することになった」と語った。

最近まで韓流コンテンツは、中華圏を中心に進出が行われてきた。昨年のコンテンツ産業統計調査の報告書(2015年の統計)によると、中国は、韓国韓流コンテンツ輸出額の26.6%(14億5071ドル)を占め、最も割合の高い国となった。それまで首位だった日本は25.6%(13億9849ドル)で2位。

しかし、高高度ミサイル防衛システム(THAAD)の配置に対抗した中国の限韓令措置が続いたことにより、韓流コンテンツの輸出に歯止めがかかった。ファンミーティングが突然キャンセルされたり、広告モデルが変更された韓流スターたちが一人二人と出てくると、国内大衆文化界はターゲットを再び日本に変えた。

日本で韓流人気が高まっている中心には、TWICE、防弾少年団など、10代の若年層をターゲットにしたスターたちがいる。彼らは芸能事務所や現地エージェンシー中心ではなく、ソーシャルネットワークサービス(SNS)とユーチューブをもとに、若年層を引き込んだ。TWICEが日本に進出する前から、ダンス中の動作「TTポーズ」がSNSで人気を集めたのが代表例である。TTポーズは、最近日本で発表された「10代が選んだ今年の流行したこと」の部門で首位となった。TWICEは来月末は、日本の代表的年末音楽祭であるNHKの「紅白歌合戦」にも出演する予定だ。韓国歌手の出演は、2011年のカラ、少女時代以来6年ぶりのことだ。

日本では、今年をこれまで冷え切っていた日本国内の韓流文化が蘇る「分岐点」と見ている。雰囲気が熟したので、来月はバラード歌手「成始璄(ソン・シギョン)」が日本にデビューアルバムを発表するなど、ベテラン歌手まで進出計画を立てている。

一部では、韓流コンテンツの輸出多角化が必要だという声も出ている。キム・フィジョン国会立法調査処教育文化チーム調査官は「南米、中東、アフリカなど、人口が多くて韓流コンテンツの継続的な成長が続いている地域にも、関心を示さなければならない」と語った。



横浜=キム・ボムソク記者 bsism@donga.com