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櫛目文土器から謙斎の画帳までを一目に

Posted November. 29, 2017 09:31,   

Updated November. 29, 2017 10:14

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国立春川(チュンチョン)博物館の先史室に行けば、全体の中に部分があり、部分の中に全体がある「フラクタル」イメージを見ることができる。新石器時代の土器の破片を壁に並べた面白い展示物だ。一歩離れて見ると、櫛目文土器の姿が描かれるが、間近で見ると、全体の形状をなす断片の表面にも櫛目文がはっきりと見える。韓半島の新石器を代表する様式の土器を巧みに形象化した。

春川博物館が開館15周年を迎えて、「江原(カンウォン)の歴史と文化」展示館のリモデリングを最近終えた。博物館が今まで行ってきた研究調査の結果を基に、先史から近世まで計2500点余りの遺物を棚に上げた。一般観覧客が簡単に近付くことができるように、展示室内の10か所に映像コーナーを設けた。

今回の展示では、旌善(チョンソン)アウラジ遺跡から発掘された青銅器時代の柳の矢柄と矢を新たに披露する。「呂字型住居地」で発見された中島式土器を通じて、江原地域に古くから定着した住民たちの生活を復元する。最近保存処理を終えた160点余りの羅漢像も初めて公開される。

高麗時代に智光國師・海麟(へリン)が留まった原州法泉寺(ウォンジュ・ボブチョンサ)址の存在感を示す大型鴟尾(棟の両端に載せる装飾瓦)と統一新羅時代の朔州の行政中心地だった春川で発見された銀入糸の足掛けも欠かせない観覧ポイント。「関東八景と金剛山(クムガンサン)」のコーナーでは、最近ドイツから取り戻された謙斎・鄭敾(チョン・ソン)の画帳に会うことができる。画帳は来年1月初めまで展示される。

展示室外の遊歩道の周辺に石文化財などを備えた庭園を作って、観覧客のための特別な休憩空間を提供した。



金相雲 sukim@donga.com