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米国で引っ張りだこの防弾少年団、AMA公演を機に全米に人気拡大

米国で引っ張りだこの防弾少年団、AMA公演を機に全米に人気拡大

Posted November. 25, 2017 08:34,   

Updated November. 25, 2017 09:19

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それなら「アーミー」ではない米国の一般大衆は防弾少年団についてどれほど知っているのだろうか。地元の複数の放送局が防弾少年団の出演交渉に飛び込んだ理由はなんだろうか。米ワシントン州シアトルに住むキム・ヨンデ大衆音楽評論家と太平洋を挟んで問答した。

――本当に米国人たちはみな、防弾少年団を知っているか。

「ポップ音楽の主な消費層でない一般大衆に、防弾の認知度は低いのが当然だろう。ただし、ソーシャルメディアを利用する学生層には認知度が非常に高いと思う。事実、防弾の米国内での人気は、単純な認知度で評価するのは難しい。例えば、地元のスターであるセレーナ・ゴメスは、テレビのゴシップ欄を通してほとんどの人が知っているが、彼女の歌を知らないのは防弾と同じだ。防弾の認知度は、今回のアメリカンミュージックアワードや様々な放送出演により、今後、全米で飛躍的に増えるだろう。米国は全国放送に流されるかどうかが認知度を大きく左右するからだ」

――米国メディアが我先に防弾少年団を渉外する理由は何か。

「米国内のアイドルグループの飢饉による渇きを満たしてくれるグループが必要だったところだった。そうするうちに(メディアが)近年世界的に存在感を示し始めた防弾少年団を見つけたと思う。音楽、パフォーマンス、容姿を備えたポップスターの資質に、ソーシャルメディアのマーケティング波及力まで備えたスターを自国市場に取り込むことで、米ポップの原動力を図ることだ。米国が常に外国音楽を活用してきた方式である」

――まるで米国内でのラテンポップのようなものか。

「米国は、カナダ、英国、ラテンの方をひとまず抱いてみるではないか。ある瞬間、国籍をほとんど口にしない。サイの時も似たような試みがあった。防弾の違いは、さまざまな人種で構成された自国の若者にも簡単にアピールでき、ヒット曲だけでなく、全体的なスター性を備えたチームということである。そこで可能性を見ているようだ。アジアから来たスターというふうに報道しない。ビートルズとも比較して、米国に上陸したというふうに描写する」

――防弾のソーシャルメディアの破壊力が大きな役割を果たすだろうか。

「そうだ。授賞式のレッドカーペットの時も、司会者たちはあえて何度も防弾ファンクラブの名前を言及しながら紹介する。他のゲストに防弾関連のことを聞いたりもする。おそらく(メディアに)ほぼ1年以上蓄積された内部資料があるだろう。ソーシャルメディアにおける言及回数、波及効果等に関するビッグデータかもしれない。ビルボード・ミュージック・アワードの受賞以来、ほぼ露骨に防弾関連記事を吐き出している。(効果を)すべて知っているということだ。その程度の波及力を備えた人は、テイラー・スウィフトや何人かのヒップホップスターぐらいだ。米国の主流メディアがこれを見逃すはずがない」



イム・ヒユン記者 imi@donga.com