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ダビンチのキリスト画、史上最高額の4979億ウォンで落札

ダビンチのキリスト画、史上最高額の4979億ウォンで落札

Posted November. 17, 2017 08:39,   

Updated November. 17, 2017 09:24

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ルネサンス期の天才画家レオナルド・ダビンチが約500年前に描いたイエス・キリストの肖像画が世界の芸術作品の競売史上、最高額で落札された。

AP通信は15日、ニューヨークの競売商クリスティーズのオークションで、ダビンチの「サルバトール・ムンディ(救世主)」が4億5030万ドル(約4978億9000万ウォン)で落札されたと報じた。20点に満たないダビンチの作品の中で唯一個人が所有していたこの絵は、キリストが右手で天を指さし、左手に水晶玉を持つキリストの上半身が描かれている。

ロシアの富豪で芸術品コレクターのドミトリー・リボロフレフ氏は同日、1億ドル(約1135億ウォン)で出品したが、約20分で4倍以上になった。世界の芸術作品の競売史上最高額であるだけでなく、これまでの最高額の2倍以上の額だ。これまでの最高額は、ピカソの「アルジェの女たち」で、2015年5月にクリスティーズのオークションで1億7940万ドル(約1982億ウォン)で落札された。AP通信は、落札者が誰かは分かっていないとし、電話で競売に参加したと伝えた。

「21世紀最大の再発見の芸術品」と呼ばれる「サルバトール・ムンディ」は、その価値を認められるまで迂余曲折があった。誰の作品か確認されることなく数百年間さまよい、1900年頃、英国の絵画コレクター、フレデリック・クック卿が1958年にサザビーズのオークションで45ポンド(約7万ウォン)の安値で落札した。ダビンチの作品ではなく彼の弟子が描いたと伝えられたためだ。

しかし、専門家たちがこの作品の筆使いや染料などを精密に鑑識した結果、ダビンチが直接描いた本物であることが2005年に明らかになった。その後、2011年に英ナショナルギャラリーに展示され、2013年にリボロフレフ氏が1億2750万ドル(約1400億ウォン)で買い取った。



金守蓮 sykim@donga.com