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全北長水の古墳からも「F字型くつわ」の伽倻馬具出土

全北長水の古墳からも「F字型くつわ」の伽倻馬具出土

Posted November. 09, 2017 09:18,   

Updated November. 09, 2017 09:29

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全羅北道長水郡(チョンラブクド・チャンスグン)で、6世紀の伽倻の有力層の墓であることを示す馬具一式が見つかった

かや

全州(チョンジュ)文化遺産研究院は、長水東村里(トンチョンリ)古墳群内のとある墓(30号墳)から、くつわと鐙、馬の帯の飾り(雲珠)、馬の帯の輪などの馬具類一式を発掘したと、8日発表した。これに先立って、2年前、東村里古墳群内の別の墓から、裏金が刺さった蹄鉄(馬蹄の底につける鉄)が出土した。

このうち、くつわは輪のついたF字の形をしており、慶尚北道高靈池山洞(キョンサンブクド・コリョングン・チサンドン)や慶尚南道陜川玉田(キョンサンナムド・ハブチョン・オクジョン)古墳などの大型伽倻古墳から出土されたことがある。三国時代の馬具は貴族だけが所有したが、F字型くつわは、当時としては貴重な高級品に属した。

長水東村里古墳群には、計80基あまりの墓があるが、今回発掘された墓は、封墳のサイズが南北17メートル、東西20メートル、高さが2.5メートルに達する。古墳群内の墓の中では、中規模に当たる。

内部からは、石槨墓で墓の主人が埋葬された主槨1基と副葬品を埋葬する副槨2基が発見された。学界の一部からは、主槨と副槨が並んで配置されたことを挙げて、小加耶の墓制と似ているという主張が持ち上がっている。これに対して、その墓制は馬韓の墳丘墓から始まったとの見方も出ている。

墓の中からは、首の長い瓶(長頸壺)と首の短い壺(短頸壺)、器台、蓋などの複数の土器が多数出た。発掘チームによると、出土された土器は、百済と小加耶、大伽耶の様式が混在している。

群山(クンサン)大学の郭長根(クァン・ジャングン)教授は、「古代の長水地域は主な鉄の生産地であった」とし、「鉄を媒介に交流する過程で、他の地域の土器が混ざって入ってきたものとみられる」と説明した。



金相雲 sukim@donga.com