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ありのままの美…錦湖美術館の「Bカットドローイング」展

ありのままの美…錦湖美術館の「Bカットドローイング」展

Posted November. 07, 2017 09:22,   

Updated November. 07, 2017 10:21

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美しい秋の日、会社の先輩が化粧していない素顔を白黒写真に撮ってくれた。赤裸々な写真の中の顔のしわを見た瞬間、真実を表すドローイングの本質と直面したような気がした。

主に色をつけず、線だけで表現する美術手法であるドローイングは、かつて、主人公としてのもてなしを受けられないことが多かった。ドローイングした後、色を付けてこそ初めて作品になるという意識が多かったからである。しかし、1960年代に概念美術作家たちが、自分たちの概念を説明する手段としてドローイングを活用したことで、一つの独立した美術として認められ始めた。

ソウル鍾路区(チョンノグ)にある錦湖(クムホ)美術館が開いている展示会「Bカットのドローイング」は、ドローイングの美的価値と現在的様相を考察するという趣旨だ。多くのリタッチ作業によってなめらかに完結されるAカットではなく、ありのままを明らかにするBカットを通して、ドローイングの無限の可能性を探るというものである。10人の国内の若い作家が、ドローイングの拡張の可能性を模索する。

ドローイングは、なぜ2次元でなければならないのか。作家ジニー・ソは、子供の頃に過ごした韓屋での記憶を、オンドル紙を使用した3次元ドローイングで披露する。オンドル紙をカットして、曲げて壁に付けた。

ぺク・ヒョンジンは、展示場の壁の合板に、スプレーラッカーを落書きするように撒いて、「笑っちゃうわ」というフレーズを裏返しに書いた。シム・レジョンは、自分の存在を証明できない挫折を、連続殺人鬼の「人食い行為」に例えて、漫画のように分割されたカットの形でドローイングした。ドローイングを通じた感覚と思惟の今回の展示は12月31日まで。お問い合わせは02-720-5114まで。



金善美 kimsunmi@donga.com