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映画「南漢山城」の音楽を手掛けた坂本龍一氏、「韓国文化への尊敬の念を込めて手掛けた」

映画「南漢山城」の音楽を手掛けた坂本龍一氏、「韓国文化への尊敬の念を込めて手掛けた」

Posted November. 02, 2017 09:45,   

Updated November. 02, 2017 10:59

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映画「南漢山城」の音楽を手掛けた日本人作曲家の坂本龍一氏(65・写真)が26日、韓国映画評論家協会賞・音楽部門受賞者に選定された。「ラストエンペラー」(1987年)の音楽を担当し、アジア人初のアカデミー賞音楽賞を受賞した巨匠が手掛けた初の韓国映画だ。

坂本氏は、今年6月にオリジナル・アルバム「async」を発表した後に本紙のインタビューに応じ、「韓国の近現代史関連の映画に参加してみたい」と語っていた。坂本氏は今回の「南漢山城」の音楽作業について、「韓国の文化と韓国人に対する私の友情を尊敬の念を示す良い機会だと思った」と話した。

映画の題材となっている「丙子胡乱」と三田渡(サムジョンド)の屈辱(1637年)は、坂本氏にとっては多少馴染みの無い歴史だった。シナリオを読んでファン・ドンヒョク監督と対話をしながら歴史の中に深入りしたと言う。坂本氏は作業をしているうちに、二度涙が出たと打ち明けた。「崔鳴吉(チェ・ミョンギル=李炳憲扮)が清国皇帝に無実な朝鮮人たちの命を助けて欲しいと申し入れる場面です。最後に金尚憲(キム・サンホン=キム・ユンソク扮)が自決するシーンでも泣きました。仁祖(インジョ)の高潔な表情に深い感銘を受けました」。

映画で描かれている寒い雪原、静けさの中の緊張感は、巨匠の前作であるレオナルド・ディカプリオ主演の「レヴェナント:蘇りし者」を思い出させる。坂本氏は、「レヴェナントの本当の主人公が自然だとすれば、南漢山城は複雑な人間心理に関する映画だ」とし、「だからこそより感情的でドラマチックにアプローチした」と話した。

サムルノリの名人、金徳洙(キム・ドクス)氏と交友が深い坂本氏は、「韓国の伝統音楽の要素を洋楽や電子音楽といかに結びつけるのかも、やはり挑戦だった」と振り返った。「これまで伽耶琴やパンソリ、打楽器には馴染みがあるけど、牙箏(アジェン)、大笒(テグム)、笛、それから特に正歌に出会えたのは大変嬉しいです」。映画では多様な国楽器や洋楽の管弦楽が使われている。「弦楽器は米国シアトルで、洋楽の打楽器はドイツのハンブルクで録音しました。ニューヨークでも多くの作業を行いましたね」。

戦闘場面に配置された静寂の中の感性的な音が印象的だ。「イメージがすでに暴力的で張り詰めている場合、あえてそれを強調する必要はありません。仁祖が降参を選択して城を出るシーンで、音楽は物寂しさを極める。坂本氏は「悲劇的だが断固としていて、物静かだが多くの感情が渦巻く、個人的であると同時に歴史的な雰囲気を表現しようとした」と話した。

坂本氏は、「映画は私を特定の時代と場所に連れて行き、なじみの無い文化と歴史を案内する旅に似ている」と話した。その上で、「南漢山城は中国、米国、北朝鮮、日本の間に位置する韓国の現実を反映していて、人間は絶対に変わらないものだと考えている」と語った。

2014年以降、がん闘病中の坂本氏は、毎日ストレッチとヨガで健康を管理している。坂本氏は次回作が韓日合作のアニメーションだと教えてくれた。「先月めから取り組んでいます。機会があれば、是非もう一度韓国に行きたいです」。





イム・ヒユン記者 imi@donga.com