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シャイーが率いる「オーケストラのドリームチーム」

シャイーが率いる「オーケストラのドリームチーム」

Posted October. 02, 2017 09:52,   

Updated October. 02, 2017 09:58

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サッカーファンなら、各クラブでプレーしている最高の選手たちだけで作ったドリームチームを夢見たことがあるかもしれない。もし、オーケストラもドリームチームを作ることができるなら?

10月12日、ソウルのロッテコンサートホールで初めて韓国舞台に上がるルツェルン・フェスティバル・オーケストラ(LFO)は、実際オーケストラのドリームチームと呼ばれる楽団である。さらにイタリア出身の世界的指揮者リッカルド・シャイー(64)がLFOを率いて指揮台に上がる。シャイーはクラウディオ・アバド(1933~2014)、リッカルド・ムーティ(76)と共にイタリアを代表する3大巨匠指揮者である。

昨年からLFOの音楽監督を担当しているシャイーは東亜(トンア)日報との電子メールでのインタビューで、「LFOは世界的オーケストラで活動する最高の演奏者らで構成され、最高のレベルの音楽をプレゼントする。さまざまな経歴を持つ奏者らが集まったが、LFOならではの統一を追求する」と述べた。

LFOはマーラー・チェンバー・オーケストラ、スカラ・フィルハーモニー管弦楽団員を中心にベルリン・フィルハーモニー、ロイヤル・コンセルトヘボウなどの元・現職団員らで構成されている。ルツェルン・フェスティバルのために結成された管弦楽団で常設組織でないため、フェスティバル以外に演奏する機会は稀である。

現在のLFOの存在感は、2003年に音楽監督に就任したアバドによって完成されたという評価が支配的だ。18歳の時、スカラの首席指揮者だったアバドの助手として働きながら関わりができたシャイーは、多くの面でアバドの遺産であるLFOの適任者として評価されている。2015年、ラ・スカラの首席指揮者としても就任したシャイアーは、「アバドの右手から出てくる技巧と指揮棒技術を多く学んだ。アバドはいつも私に自身を真似しないようアドバイスした。それでも私の指揮はアバドから影響を多く受けざるをえなかった」と明らかにした。

今回の公演でシャイーとLFOは、ベートーベンのエグモント序曲と交響曲8番、ストラヴィンスキーの春の祭典を聞かせてくれる。シャイーは、「LFOで2回目の二シーズンを開始したことで、かつてはLFOでほとんど演奏しなかった作品を聞かせてあげたい。ストラヴィンスキーは演奏したことがほとんどない。ベートーベンは、今年が彼の死亡から190周年を迎える年であり、演奏するには適切な機会だと考えた」と語った。10万〜40万ウォン。 お問い合わせは02-599-5743まで。



金東昱 creating@donga.com