「モナ・ヴァンナ(Monna Vanna)」として知られている女性の裸を表現したこの作品は、1862年、パリの北側にあるシャンティヒ城のコンデ美術館でルネッサンス期の作品を展示したときに初めて世の中に知られた。パリ・ルーブル美術館は最近、実験を経て、このスケッチは「少なくとも部分的に」ダ・ヴィンチの手を経た作品だと結論づけた。今まではダヴィンチスタジオ所属の芸術家たちの作品だろうという推測があっただけだ。
キュレーターであるマーティウィ・デル・ダイクはAFP通信とのインタビューで、「(この作品は)顔や手が表現された方式が非常に印象的だ」とし、「ダ・ヴィンチが末期にモナリザと並行して作業したものとみられる」と話した。また「油絵作業の予備段階であることはほぼ確実である」と付け加えた。ルーブル美術品保存専門家であるブルーノ・モタンもこの絵は15世紀頃に描かれ、非常に優れた作品であることを認めた。ただし、彼は「ダ・ヴィンチは左利きとして知られているが、この絵では、頭の周りを描くとき、右手を使ったような痕跡がある」とし、「ダ・ヴィンチの作品であることを証明するためには、より多くの確認作業が必要だ」と語った。
金守蓮 sykim@donga.com