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ブース壁の高さを0.6メートル高めたKIAF…観覧客は5万人、販売は270億ウォン

ブース壁の高さを0.6メートル高めたKIAF…観覧客は5万人、販売は270億ウォン

Posted September. 26, 2017 09:25,   

Updated September. 26, 2017 10:06

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「五日間、13カ国から167のギャラリーが参加、来場者は5万4000人、作品の取引額は約270億ウォン」

20日から24日にかけて、ソウル江南区(カンナムグ)にあるCOEXで開かれた韓国国内最大アートマーケット「韓国国際アートフェア(KIAF)2017」の成績表だ。昨年の235億ウォンから増えた過去最高の売上だ。

今年で16回目を迎えた今回のフェアは、展示ブースの壁の高さを従来の3メートルから3.6メートルに高めたことで、様々な展示企画が可能になったという評価を受けている。また、韓国内外10か所のギャラリーを厳選した「ハイライト」セクションを新設して、注目すべき作家らの新作と美術史価値の高い作品を展示した。

展示期間中に訪れた「ハイライト」セクションの日本のスタンディングパインギャラリーブースでは、作家杉山健司氏の立体設置の作品が大きな人気を集めた。箱の中に人や家具などのミニチュア模型を入れて鏡で反射板の効果を出した作品だ。ファッションデザイナー李相奉(イ・サンボン)氏も、自分のショップデザインに活用したいと関心を示したという。チョイアンドラガーギャラリーブースでは、英国の30代の作家「マシュー・ストーン」の「体の中に戻る」という作品が注目を集めた。ガラス板の上に描いた絵を写真で撮った後、他のデジタルイメージと合成して、キャンバスに印刷した作業である。

歌手ナオル(ユ・ナオル)の作品も日本KAZEギャラリーを通じて披露された。「幼年」というタイトルの作品は、子供の写真などをデジタルコラージュ作業したものだ。フランスのマリアルンドギャラリーは、炭と韓紙を鉄ブラシでこすって作業するイ・ジンウの作品を打ち出した。

今回のフェアでは、さまざまな企画展や講義も用意された。美術評論家ユンジンソプ氏は、「韓国行為芸術50周年記念資料展」を企画した。赤い「偽物」のシャネルバックを持った女装姿で展示場を回るパフォーマンスも行った彼は、「偽物、整形、物質万能主義を皮肉りたかった」と話した。

今年のKIAFは、ベルギーのボゴシアン財団のチャン・ボゴシアン会長、カタール・ドーハ現代美術館長のアブデル・カルムなど、国際美術市場の「大物」たちが大勢訪問して話題を集めた。また、フランスのギャラリー・フェロタン、香港10Chancery Laneなどの有名ギャラリーも初めて参加した。

李和益(イ・ファイク)韓国ギャラリー協会長は、「今回、展示動線と講義のレベルを引き上げた」とし、「海外と国内コレクタ間のネットワーキングを補完して、最高レベルの国際アートフェアに跳躍したい」と明らかにした。



金善美 kimsunmi@donga.com