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急速に成長した「防弾少年団」…叙事の強度は弱くなった

急速に成長した「防弾少年団」…叙事の強度は弱くなった

Posted September. 20, 2017 09:07,   

Updated September. 20, 2017 09:51

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成長が急激だっただけに、叙事の強度は弱まった。エレクトロニックダンスミュージック(EDM)とヒップホップの要素をポップと調和をもって結合させた音楽だけは頑丈だ。

7人組の男性グループ「防弾少年団」が18日発表した新しいミニアルバム「LOVE YOURSELF承Her」は、彼らの変化した存在感を適当に反映したアルバムだ。大冒険や、新しい試みは見せなかった。

防弾少年団の立場と環境は今年に入ってから急変した。海外ではビルボード・ミュージック・アワードの「トップソーシャルアーティスト」の受賞(5月)が示すように、海外のファン層が急成長した。今回のアルバムも発表から14時間で73カ国のアイチューンズのトップアルバムチャート首位に立ち、タイトル曲「DNA」のプロモーションビデオは、韓国歌手の中では史上最短時間(8時間4分)でユーチューブの再生回数が1000万件を超えた。国内ではテレビのオーディション番組出身の男性グループ「ワナワン」(8月にデビュー)の急成長があった。

新しいアルバムは、来年までミニアルバムと正規アルバムなど複数の形式でつながる「LOVE YOURSELF」連作の最初の作品である。防弾少年団はデビュー後ずっと「学校3部作」「花様年華」「WINGS」などで構成された緩い叙事を備えた連作を発表して人気を集めた。彼らは主に、青春の苦しみを伴う成長期を同年代が共感できる歌詞に盛り込み、次のものへの期待感をファン層の重力とした。

専門家らは、音楽的完成度は高く評価したが、新しいシリーズの開始を知らせるだけの大きな変化は感知できないと主張した。イ・デファ大衆音楽評論家は、「エレクトロニックとアコースティックの要素をうまく配合して、文句なしの音楽と映像を作ったが、転換点に示す大きな破格や成長を話すのは難しいアルバムだ」と語った。ソジョン・ミンガブ評論家は、「サウンドとメロディーのメイキングがきれいで、魅力的な部分を多く持っており、自分たちの高まった存在感を叙事の素材にした点は興味深い」とし、「SMでない芸能事務所でも、アイドルの叙事を音楽と映像で高く具現できることを、防弾少年団が示している」と話した。



イム・ヒユン記者 imi@donga.com