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駐韓英文化院長、「帰任の時たった一つだけを持っていくなら韓国の陶磁器ですね」

駐韓英文化院長、「帰任の時たった一つだけを持っていくなら韓国の陶磁器ですね」

Posted September. 14, 2017 09:08,   

Updated September. 14, 2017 09:19

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マーティン・フライヤー駐韓英文化院長(60)は、衣装から韓国と英国の文化交流を象徴した。7日、ソウル中区(チュング)に位置している駐韓英文化院で会った氏は、英国から取り寄せたシャツとタイに韓国で購入したスーツを着ていた。「韓国人と体格が似ているので、韓国の服がよく似合う」という説明だった。

2013年9月に韓国に赴任した氏は、今年は何時になく忙しい日々を送っている。2月から始まった「2017-2018韓・英相互交流の年:韓国内の英国の日」の行事が来年3月の終了を控えて、折り返し地点を迎えた。これまでソウルをはじめ、釜山(プサン)、大田(テジョン)、全羅北道全州(チョンラブクド・チョンジュ)など、全国各地で公演、展示、映画、建築、文学、科学など様々な文化分野で最新の英文化を紹介した。

現代音楽の巨匠と言われているエトヴェシュ・ペーテルの残酷童話を脚色したオペラ、陶磁器の廃品を素材にしたニール・ブラウンスワード展示会、現代舞踊振付師「ウェイン・マクレガー」の公演など、英国の新鋭現代芸術家たちが国内に大勢紹介された。

「エリザベス2世女王や007など、英国は保守的イメージが強いですが、これを機に最新の現代文化を交流したいと思いました。最近、韓国の文化と教育が世界的に高い評価を受けているので、より真剣にアプローチしたいと思いました」

韓国に5年間住んでいる彼は、パンソリなどの韓国伝統公演はもとより、黄晳暎(ファン・ソクヨン)や高銀(コ・ウン)など、韓国作家たちの翻訳本を読むのが好きだ。韓国小説家について20分近くも話した。

「韓国近現代史を主に扱った李文烈(イ・ムンヨル)、韓江(ハン・ガン)などの小説をよく読みました。韓国文化を理解するのに大きく役立ちましたね。韓国文化の強みは伝統に根ざす中で、最新の現代美術のトレンドを融合させる作業が活発であることです」

最近、北朝鮮の核・ミサイル事態で、外国人はもとより、海外では韓国を不安な目で眺めている。いつでも戦争が起きそうな状況に描写されたりする。外国人である彼も同じだろうか。

「英国に住んでいる友人たちは結構心配していますが、私は韓国で4年以上も暮らしながら、このような状況に対処するいくつかのヒントや勘を身につけました。それほど心配はしていません。ただ、友人たちはこのような私を見て、畏敬の念を感じるのだそうです」

駐韓英文化院長らしく、彼は公演会場をよく訪れる。特にパンソリなどの国楽公演をよく見る。彼は二つの点で驚いたという。

「長い年月を通じて体得した内功を持つ歌い手の能力には、聞くたびに驚かされます。また、パンソリの公演会場で見た人々を一般大衆歌謡やクラシック公演会場で会うことも本当に不思議です」

来年任期を終えて英国に帰る彼に、韓国でたった一つだけを持っていくことができれば、何を持っていきたいのか尋ねた。「韓国陶磁器は本当に特別です。陶器一つだけを持っていっても私は満足です」



金東昱 creating@donga.com