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金糸で刺繍した森羅万象の美しさ、「入絲匠」名人イ・ギョンジャさんが作品展

金糸で刺繍した森羅万象の美しさ、「入絲匠」名人イ・ギョンジャさんが作品展

Posted September. 06, 2017 09:12,   

Updated September. 06, 2017 10:23

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絹の刺しゅうを施してもこのように美しいだろうか。

国内入絲匠の嫡統といえるイ・ギョンジャ氏(65=京畿道無形文化財第19号)の作品展「色不異空空不異色」が、11日からソウル中区(チュング)にある東国(トングク)大学博物館(館長=チョン・ウテク)で開かれる。

入絲とは、金属やアクセサリーの表面に金糸(金を細い糸のように紡いだもの)や銀絲で様々な文様を表現する技法である。韓半島では、日本の石上神宮にある4世紀の百済遺物「七支刀」が代表的事例に数えられるほど、長い伝統が宿っている。

特にイ氏は、朝鮮時代の最後の入絲長である李鶴應(イ・ハクウン、1900〜1988)の直系弟子で、1984年から金・銀入絲の遺物200点余りを復元、再現した。国内はもとより、日本の韓国文化院や豪州のパワーハウスミュージアムなどにも作品を披露し、代表作「108ニルヴァーナ」は三星(サムスン)美術館リウムに所蔵されている。

今回披露する作品は、仏教をテーマにした小物から、さまざまな生活用品まで、計100点あまりである。チョン館長は、「韓国の入絲工芸は、東アジアの最高レベルに数えられるが、製作が難しく、需要が少ないので、伝統断絶という困難を経験している」とし、「忍苦の作業で最高の境地を披露したイ氏の作品からは、森羅万象を心でちりばめた力を感じることができる」と説明した。22日まで。日曜日は休館。お問い合わせは02-2260-3722まで。



丁陽煥 ray@donga.com