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「映画・ダンス・国楽を混合した新しい体験に興奮」

「映画・ダンス・国楽を混合した新しい体験に興奮」

Posted August. 31, 2017 09:25,   

Updated August. 31, 2017 09:33

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「国楽劇『コクドゥ』で、スクリーンで上映される映画は現実の空間であり、舞台は主人公たちが到着した想像の中の『コクドゥの世界』です。コクドゥのダンスと音楽でこの世とあの世の間の幻の世界を映画的に形象化したいと思います」

映画俳優「湯唯」の夫としてもよく知られているキム・テヨン映画監督(48)が、国楽と映画が結合された新しい形の創作劇を演出する。30日、ソウル瑞草区(ソチョグ)瑞草洞にある国立国楽院で開かれた「コクドゥ」の制作発表会で、キム監督は「映画とダンス、国楽を超えた新たな芸術体験を作っていく過程が非常に楽しみだ」と語った。

10月4日から22日まで、国立国楽院の禮樂堂で公演される国楽劇「コクドゥ」は、子供たちが認知症かかった祖母の靴を見つけるために市場をさまよった末、幻の世界に入っていく物語だ。 「コクドゥ」とは棺の輿に飾られた彫刻であり、亡者をあの世に導く役割をする木の人形である。国立国楽院は、イメージを破るためにキム・テヨン映画監督に演出を任せ、映画「軍艦島」「釜山(プサン)行き」に出演した子役スター「キム・スアン」と映画俳優・曺熙奉(チョ・ヒボン)までキャスティングした。

制作チームは去年の夏、全羅南道珍島(チョンラナムド・ジンド)に行って約30分の映画を撮影した。キム監督は、「ソウル大学路にあるコクドゥ博物館で、死者の魂を温かく見守るコクドゥを初めて見て以来、映画にしたいと思って数年間心に込めてきた」と話した。氏は、「コクドゥは孤独で険しい路上で道しるべになり、『影武者』にもなって、「世話」をしたり、「ピエロ」にもなって笑わせたりする。多分、国楽が長い間、我が民族にはたしてきたことではないかと思う」と語った。

キム監督は、全羅北道茂朱(チョンラブクド・ムジュ)で撮影した「フィルム・パンソリ春香伝」(2016年)、興甫歌(フンボガ)をレゲエ音楽と融合し解釈した「レゲエやフィルム、興夫(フンブ)(2017年)など、国楽と映画を結合させた実験的作品を手がけてきた。

「2013年に公開した短編映画『彼女の演技』を撮影する時でしたね。俳優の孔曉振(コン・ヒョジン)氏が病院にいる祖父の好きな『春香(チュンヒャン)歌』の一節を歌うシーンだったが、急に孔曉振氏が涙を流しましたね。当時、スタッフたちまでが胸を打たれる国楽の何か分からない機運の正体を見つけるために、国楽と映画を組み合わせた作業をしてきました」

キム監督は、「今回の初演の舞台では、主人公の現実世界を映画で制作して上映する」とし、「初演後は、公演の主要舞台である『コクドゥの世界』の部分までを追加撮影して、『国楽ファンタジー』の映画を完成する計画だ」と語った。

今回の公演の音楽は、映画「共同警備区域JSA」「ラジオスター」「軍艦島」などでよく知られている音楽監督のパン・ジュンソク氏が引き受けた。パン監督は、「国楽はとても遠くにいると感じていたが、私たちの骨にまで浸透された旋律であり、動作であることを発見した瞬間が多く、作業が楽しい」と話した。入場料は3万〜5万ウォン。お問い合わせは02-580-3300まで。



田承勳 raphy@donga.com