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秋の夜、曺秀美さんの歌が順天湾庭園を濡らす

秋の夜、曺秀美さんの歌が順天湾庭園を濡らす

Posted August. 30, 2017 09:37,   

Updated August. 30, 2017 09:45

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美しい庭園とクラシックの旋律が調和する秋の音楽祭が、全羅南道(チョンラナムド)の順天(スンチョン)湾国家庭園で開催される。31日に開幕する2017順天湾国際交響楽祭だ。ソプラノの曺秀美(チョ・スミ)さんなど世界トップレベルの音楽家を含め約500人のアーティストが順天湾を訪れる。

曺秀美さんは開幕日の31日午後8時、順天湾国家庭園の東門広場(6300平方メートル)の舞台に立つ。プライム・フィルハーモニー管弦楽団とともに、オペラ「ロミオとジュリエット」のジュリエットのワルツを熱唱する。さらに、「アランフェス協奏曲」や「花畑で」、「民謡メドレー」、ミュージカル「ミッション」から「ネッラファンタジア」など、多彩なジャンルの歌約10曲を約2時間披露する。世界的な観光地としての位置を確立した順天湾国家庭園の秋の風景が演出されるものと期待される。

交響楽祭の2日目の9月1日には、順天と麗水(ヨス)、光陽(クァンヤン)地域の音楽家を夢見る250人で構成された青少年オーケストラが、全国のアマチュア団員60人と共に美しい旋律を聴かせる。同月2日には、多文化家庭や脱北住民など社会疎外階層に音楽を伝えるパンアジア・フィルハーモニーとチャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院の教授であるチェリスト、キリル・ロージンさんが15曲、協演する。

最終日(9月3日)には、韓国などアジアで人気の高い梁邦彦(ヤン・バンオン)さんが、国楽とクラシックを融合したガーデンミュージック18曲を披露する。ヤンさんは、元医師の在日韓国人だ。パク・ジョンヒョン交響楽祭総監督(48)は、「文化を渇望する市民が大きな関心を寄せている」とし、「曺秀美さんなど世界トップレベルの音楽家の公演に地方で接することは難しいので多くの観客が訪れると予想する」と期待した。

111万平方メートル規模の順天湾国家庭園は、2013年に生態系の宝庫である順天湾の保護のために造られた。348種83万株の木と420種360万輪の花がある。秋を迎え、オオオニバスとすすきが満開だ。河口の湿地から陸地に5キロにわたって広がり、都心を防ぐ緩衝地帯の機能も果たす。

 

2017順天湾国際交響楽祭の舞台に立つ音楽家は約500人で、スタッフを含めると1000人にのぼる。趙忠勲(チョ・チュンフン)順天市長は、「今回の交響楽祭は、市民にハイレベルの文化を楽しむ機会を提供する一方、順天型ガーデンミュージックの新たなページを開く契機になるだろう」と期待した。



李亨胄 peneye09@donga.com