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「高が知れた半日映画」「強制徴用問題への関心を呼んだ」 映画「軍艦島」を解剖する

「高が知れた半日映画」「強制徴用問題への関心を呼んだ」 映画「軍艦島」を解剖する

Posted July. 31, 2017 09:41,   

Updated July. 31, 2017 09:53

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「高が知れた半日映画」「強制徴用問題への関心を呼んだ」 映画「軍艦島」を解剖する
日本帝国主義による強占期に端島炭鉱に徴用された朝鮮人を題材にした映画「軍艦島」(柳昇完監督)は、公開5日目となる30日、約400万の累積観客を動員した。歴代最多観客動員の「鳴梁(ミョンリャン)」に比べられる勢いの興行成績だ。しかしネット上のリビューは大方冷めている。ポータルサイトのネットユーザーの採点は、10満点に平均5点に及ばない。(観客評点は7点台)

論点は映画が「クッポン(国粋主義やナショナリズムに酔いつぶれていることを批判する言葉)」という批判だ。甚だしくは、ポータルサイトで「クッポン」を入力すると関連検索ワードに「軍艦島」が表示されるほどだ。日本政府の官房長官や韓国外交部の報道官まで同映画を取り上げて、それぞれ「この映画は創作物だ」「歴史的事実に基づいている」と刺々しい言葉を交わした。

大企業によるスクリーンの独占・寡占を巡る議論も続いた。CJエンターテインメントが配給する同映画は、29日だけで2019のすくーりんで1万808回上映された(上映占有率55.8%)。映画「軍艦島」について、映画評論家のチョン・ジウク氏(50)、観客のクァク・ジユンさん(27=大学院生)、チョ・ジョンヨプ、チャン・ソンヒ両文化部記者が28日、映画の中で議論を呼んでいる問題に迫った。

▼クァク・ジユン〓見ている間、とくに退屈したことはないが、あっちこっちで見た常套的な要素が溢れていた。まさに興行だけを狙った映画と言うか。

▼チョン・ジウク〓典型的な人物や善悪の構図で商業映画の典型を見せている。監督の名声を考えると、凡作かな?チェ・チルソン(ソ・ジソプ扮)、エイバ(イ・ジョンヒョン扮)のラブライン、イ・ガンオク(ファン・ジョンミン扮)とイ・ソヒ(キム・スアン扮)の父娘が多様な年齢層にアピールできるし、ソン・ジュンギ(光復軍所属特殊要員のパク・ムヨン役)の人気を考えても興行は成功しそうだ。

▼チョ・ジョンヨプ〓導入部の端島炭鉱の坑道の表現が印象的だったが、そこで終わっている。ネット上には「高が知れている半日映画」という酷評が多い。軍艦島という題材だけを取っただけで、歴史的事実や強制徴用者の苦労の表現は後回しになり、虚構である大規模の脱出劇と銃撃戦だけが浮き彫りになっているというのだ。観客のレベルは高い。

▼チョン〓周辺の反応は良かったけどね。ただ人物の変化が予測可能で、それさえも途切れ途切れになる感じだった。

▼チョ〓「悪い朝鮮人」を入れることで二分法を超えようとしたというけど、そのためにもっと悪辣だった日本帝国主義の強制動員の真相が見えなくなる感じだ。二分法を超えるためには「悪い朝鮮人」を強調するより、むしろ「善良な日本人」が必要だったのではないか。日本人の労務者が朝鮮人の脱出を見逃すカットが一つあるだけだった。

▼チャン・ソンヒ〓それだったら、旭日昇天旗を破るシーンみたいなところで、観客が痛快さを覚えただろうか。「軍艦島」は柳昇完監督が観客にカタルシスをプレゼントする持ち前の能力をうまく活かした商業映画だ。ドキュメンタリーではないからね。一部の酷評は柳監督の作品に対する期待が大きい過ぎるからではないだろうか。

▼クァク〓パク・ムヨンが日本人を一刀のもとに首を切り捨てる場面はどうだろう。あまりにもワンパターンだったので、失笑を禁じえなかった。見るに堪えなかったし。

▼チョ〓光復軍要員ではなく、良民を虐殺する関東軍か日本の戦国時代の侍のようだった。そういう風に敵を似た姿は気持ちよくなかった。

▼チャン〓私は良かったけど。(皆笑い)カタルシスを与えるから。

▼チョ〓大韓民国の臨時政府がそれぞれの独立運動勢力間の葛藤を解消する唯一の人物としてユン・ハクチョル(イ・ギョンヨン扮)の救出を指示するのだが、その程度の人物を「民族の裏切り者」として描くのは話にならない。柳監督がエリートに対する反感を刺激するところがあるのだが、今回はやり過ぎた感じだ。

▼チョン〓柳監督は、大きな枠組みは歴史的事実に基づいたが、内容は映画的想像力で埋めたと話している。その程度で理解すればいい話ではないだろうか。

▼チャン〓しかし柳監督も、歴史をモチーフにしたことは明確に言っているけど、日本の政治家や極右メディアが「でっち上げ映画」などと言うのは問題がある。

▼チョン〓作品が、あまりにも娯楽性に走ったため、攻撃される余地を与えている気もする。

▼チョ〓ホロコストを題材にした映画を見ると、普遍的な感動を与える作品が多い。今のイスラエルがパレスチナに障壁を立てている現実の問題があるのにもかかわらず、そういう映画を見るとユダヤ人の受難の歴史には同情してしまう。ところが、日本の過去の歴史について心から反省している日本人に「軍艦島」を一緒に見ようと誘うことができるだろうか。

▼クァク〓映画館は午前10時45分、11時、11時20分と、立て続けに軍艦島だけをかけていたね。

▼チョン〓一つの映画がスクリーンを2000以上も独占するのは、ほぼ暴力のレベルではないか。800~1000のスクリーンだけに絞って長期間上映しても十分なのではないか。

▼〓柳監督に対して、日本人も納得するような映画を作ることを期待するのは度が過ぎている気がする。軍艦島はドキュメンタリーではない。映画は映画に過ぎない。しかも、国内では軍艦島を知らない観客が殆どだろう。強制徴用問題への関心を呼び起こしたではないか。それだけでも高く評価したい。



趙鍾燁 jjj@donga.com