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KLPGAツアーに新しく台頭したキム・ジヒョン、優勝の秘訣とは

KLPGAツアーに新しく台頭したキム・ジヒョン、優勝の秘訣とは

Posted June. 21, 2017 08:32,   

Updated June. 21, 2017 09:33

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フィールドで新しく台頭したキム・ジヒョン(26=ハンファ)が大会の時に一日も欠かさず立ち寄るところがある。ゴルフ場の片隅に駐車されているハンファゴルフ団のツアーバンだ。この車は数々のトレーニングマシーンを備えた「動くジム」だ。備えている運動器具の値段だけでも1000万ウォンを超える。キム・ジヒョンは、「シーズンの時は週に5日ほどは筋トレをしている」と話した。

ジムを欠かさないキム・ジヒョンは18日に終わった韓国女子オープンの優勝をはじめ直近の8大会で3勝を挙げた。2010年に韓国女子ツアー(KLPGA)デビューを果たしたが、昨年まで無冠に終わり、今シーズンから勝利数と獲得賞金(約5億8000万ウォン)で首位に立ち、たちまちスタープレーヤーとしての脚光を浴びている。キム・ジヒョンは、「背中とコアの筋力を鍛えてからショットも良くなった。痛みが治まり、スイングを円滑に行えるようにする効果があった」と言い、筋トレを礼賛した。

今シーズンを控えては米国カリフォルニア州で2ヵ月間、ハードなトレーニングを行った。当時、トレーニングに同行したハンファゴルフ団のトレーナーのソン・ウヒョン氏は、「ゴルフ選手は、この時期をどう過ごすかによって1年の成績が決まる。キム・ジヒョンは1日2時間近い筋トレに励み、体力と筋力を最大限に引き上げた。この数年の中で最も汗を流した。平均的なゴルフ選手より20%もっと重い器具を軽く持ち上げた」と話した。

この時、キム・ジヒョンは厳しいスケジュールによる体重の減少を防ぐため、鶏胸肉、サツマイモ、ジャガイモ、パスタなどタンパク質と炭水化物中心のメニューで1日5食を食べた。その結果、筋肉量が増え体重も3キロ近く増えた。

小学校時代にショートトラック選手をしたキム・ジヒョンは、下半身の筋肉サイズが他の選手に比べてはるかに大きい。子供のときから鍛え続けた経験から、つらくて地味な筋トレが体に大きく役立つことを良く知っている。これを通じて飛距離が15ヤード以上伸び、スピンがたくさんかかるアイアンショットは「名品」と褒め称えられている。キム・ジヒョンのトレーニングにアドバイスをしているチャ医科大学スポーツ医学大学院のホン・ジョンギ院長は、「下半身の筋力は抜群に高い。とくに下半身の最大の筋力は、並の選手に比べて100ポンドほど高かった。下半身の筋力が強いと、ラウンドを行う際に関節の安定性が高まり、安定したスイングが可能になりパフォーマンスを上げることができる」と評価した。筋肉質の太ももが好調の秘訣という意味だ。

最近はバランス感覚を鍛える運動に打ち込んでいる。ゴムバンドやボールなどを使って体のバランスを取り、ストレッチで溜まった疲労を解している。「気温が暑くなっているし、大会が多いので負傷帽子が何より重要なんです。そろそろ体力が底を尽きそうなので、再び補充しておかないと。休む時は確かに休みながら体を鍛えていくしか方法はないんです」。

長年無名の歳月を耐えて見事に花を咲かせたキム・ジヒョンは、「執着を捨てたら新しい世界が開かれた」と言って笑った。欲は捨てたが体はいつにも増して強くなっていた。

キム・ジヒョンは22日に安山(アンサン)アイルランドCCで開幕するBCカード韓ヘ(ハンギョン)レディスカップに出場し、3連戦に挑む。国内ツアーで3週連続優勝はパク・セリ(1996年)、キム・ミヒョン(1997年)、ソ・ヒギョン(2008年)以降9年間なかった大記録だ。



金鍾錫 kjs0123@donga.com