20日、米国のスポーツ専門メディアESPNは、「7月2日付で制限付きのFAとなるデュラントがオプションを放棄し、2017~2018シーズンもウォリアーズに残ることにした」を報じた。
デュラントは昨年ウォリアーズと契約を結び、最初のシーズンを終えた後、オプションサラリを受け取ってもう1年チームに残るか、FA資格を得て退団できる『選手オプション』を入れて契約を結んだ。だがデュラントはオプションの行使で得られる約2800万ドル(約318億ウォン)を放棄したのはもちろん、来年の年俸も10年目のベテランとして期待できる金額より400万ドルほどの犠牲を甘受した。
最高のシーズンを終えたMVPの動きとしては多少異例と言える。しかしデュラントはチームが来シーズンにも最強の戦力を維持できるよう、自身の分を快く放棄した。お陰でウォリアーズは複数のチームからオファーを受けているアンドレ・イグダーラ(33)を引き止めるのに資金を使うことができるようになった。ラリーバード例外条項(ベテラン選手と再契約する場合、サラリーキャップを超過できる措置)を適用し、イグダーラに市場価格より高い金額を提示できるからだ。デュラントからセーブできた資金でサラリーキャップに全体的に余裕が生まれた球団は、イグダーラだけでなくステフィン・カリー(29)らファイナル優勝の主役たちにも期待の応える形で年俸を支払うことができるものとみられる。
今回の決定は、デュラントには損ばかりではない。機会あるたびに「ウォリアーズで長くプレーしたい」と言ってきたデュラントは、今回の犠牲を来年の長期契約に向けた布石として使うことができる。
任寶美 bom@donga.com