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ブルックス・ケプカが全米オープン優勝、世界ランキング10位に

ブルックス・ケプカが全米オープン優勝、世界ランキング10位に

Posted June. 20, 2017 08:53,   

Updated June. 20, 2017 08:54

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5年前にアマチュアとして参加した全米オープンでは予選敗退の辛酸をなめた。プロデビュー後、初期は米国を離れ、馴染まない欧州とアフリカを転々としながら「郷愁病」と格闘した。

やがて母国で開かれた全米オープンで頂上に立っては、ぎゅっと拳を握り締めた。初のメジャー戦優勝を果たした「フィールドの遊牧民」ブルックス・ケプカ(27=米国)は、「歴代大会の優勝者と並ぶことができて驚いた。ついに真の栄誉を手にした」と言い、満面に笑みを浮かべた。AP通信は、「厳しい旅を終えて家に帰ってきてスターダムに上った」と報じた。

ケプカは19日、米国ウィスコンシン州のエリンヒルスGC(パー72)で終わった第117回全米オープンで通算16アンダー272で優勝した。米国男子ツアー(PGA)で2度目の優勝を果たし、歴代最高額の賞金216万ドル(約24億5000万ウォン)を獲得した。ケプカは、また2011年にロリー・マキロイ(北アイルランド)が打ち立てた全米オープン最少スコア記録に並んだ。大会前に22位だった世界ランキングは今回の優勝で10位まで上がった。

フロリダ出身のケプカは欧州でプロのキャリアを積み始めた。米紙ニューヨークタイムズは、「ケプカはPGAツアーでの激しい競争を避けて欧州で実力を磨きながら世界ランキングを上げてきた」と伝えた。2012年から欧州の2部ツアーで活躍し、カザフスタン、ケニア、インドで開催されたマイナー大会にも参加し実力を積んだ。日本大会で優勝した経験もある。

AP通信によると、スコットランドで開かれた大会で、ケプカは首位を走っていたが、代理人には「米国に帰りたい」とホームシックを訴えたこともあるという。2014年に欧州1ツアーのトルコ航空オープンで優勝を飾りながら勢いに乗ったケプカは、招請選手としてPGAツアーに参戦し、上位にランクイン。2015年のフェニックスオープンでPGAツアー初優勝を果たした。ニューヨークタイムズは、「長年の忍耐を終えて優勝を果たしたケプカが18番を去る姿は、バーベキューをするためにたっぷり買い物をしてマーケットを出る人のように興奮していた」と書いた。

ドライバー飛距離の平均がPGAツアー5位(307.6ヤード)の「長打者」ケプカは、今大会で長打力とともにパットの安定感を活かして優勝を果たした。ケプカは、ブライアン・ハーマン(米国)と首位に並んだ最終ラウンドの13番(パー3)で2.4メートルのパーパットを成功させてスコアを保った後、14~16番で連続バーディーを奪い勝機をつかんだ。ケプカは世界ランキング1位で普段ジムで一緒に運動をするほど近い仲の昨年大会優勝者のダスティン・ジョンソン(米国)のアドバイスが勝負所で大きな力になったと話した。ケプカは、「昨晩、ジョンソンが電話をかけて『平常心を保って』と話してくれた。今日の14番からその言葉を思い返しながらプレーをした」と言い、ジョンソンへの感謝の気持ちを示した。



鄭允喆 trigger@donga.com