W杯本大会進出が望み薄となったカタールだが、2022年に自国で開催されるW杯に向けて代表選手の競技力強化に狙いを絞っている。このため、ホームで行われる今回の試合で33年ぶりに韓国を破ろうと、総力戦で臨むとみられる。
客観的な戦力では韓国に劣勢のカタールは、徹底して非公開練習を貫いている。8日に北朝鮮との親善試合(2-2)を行ったカタールは、同試合の日程を国際サッカー連盟(FIFA)に遅れて通知し、テレビ中継もしないなど戦力の露出を極度に控えた。大韓サッカー協会の関係者は、「カタールと北朝鮮の試合に戦力分析官を送れなかったし、映像も入手できなかった」と明らかにした。
カタールは主力FWのセバスティアン・ソリア(34)が警告累積で韓国戦に出場できない。ソリアは昨年10月、水原(スウォン)で行われた韓国との最終予選第3戦で1ゴールを決めるなど鋭い動きを見せた。韓国代表のシュティーリケ監督は最終予選第4戦でイランに0-1で負けた後、「我々にはソリアみたいなストライカーがいなかったから負けた」と発言して批判を浴びたことがある。
ソリア不在のカタールの「警戒1号」は攻撃的MFのロドリゴ・タバタ(37)だ。ブラジル出身の帰化選手で鋭いキックが強みで、FKの場面で威力を発揮する。スポルティング・ヒホンでプレーしているアクラム・アフィーフ(21)は新鋭のストライカーだ。北朝鮮との親善試合で後半戦に途中出場し10分後にゴール決める優れた決定力を見せつけた。
鄭允喆 trigger@donga.com