Go to contents

ノーシード世界47位のオスタピンコ、全仏オープンで初優勝

ノーシード世界47位のオスタピンコ、全仏オープンで初優勝

Posted June. 12, 2017 08:50,   

Updated June. 12, 2017 08:53

한국어
「一言で全てが速い。早口だし、速く歩くし、ボールを打つのも速い」

テニスの四大大会、全仏オープンの女子シングルスで優勝したエレナ・オスタペンコ(20=ラトビア、世界ランキング47位)を指導しているコーチのアナベル・メディナ・ガリゲス氏(35)は、シンデレラのように台頭した教え子のことを、こう紹介した。

オスタペンコは11日、フランス・パリ郊外にあるロランがロス競技場で行われた全仏オープン決勝で、シモナ・ハレプ(26=ルーマニア、4位)に2-1(4-6、6-4、6-3)で逆転勝ちを収めた。コーチの言葉通り、2014年のウィンブルドン・ジュニア選手権のジュニア女王に輝いたオスタペンコは、一度決めことは全てにおいて動きが速い。オスタペンコはラトビアのテニス選手では初めて四大大会決勝に進出し、初めての決勝で優勝を果たした。以前はオスタペンコが四大大会で3回戦以上に勝ち上がったこともない。四大大会どころか、女子ワールドテニスのWTAツアーで優勝したことさえ一度もない。

速い分、予測も困難だ。オスタペンコは第32シードになった昨年大会では1回戦で敗退したが、ノーシードの今年は全仏オープンでチャンピオンになった。今回の優勝でオスタペンコはオープン時代(プロ選手の出場が認められた1968年以降)になってからシードがもらえずに全仏オープンで優勝した初めての選手になった。以前は、1933年にマーガレット・スクリブン(1912~2001=英国)が同じ記録を残している。

全てにおいて速いだけあって、性格もさっぱりしている。サッカーGK出身の父とテニスコーチの母の間で生まれたオスタペンコは、幼児にはダンススポーツ選手としても活躍した。最終的にテニスを選んだのは、「成績がもっと良かったから」だという。オスタペンコは、「この頃も、暇さえあれば夢中になってサンバを踊っている。サンバはコートの上でフットワークを軽くしてくれる」と話した。

しかし、3日前まで10代の少女だっただけに秘密も多い。ラトビアのライモンツ・ベーヨニス大統領も携帯番号を教えてもらえず、母に祝福のメッセージに送ったほどだ。オスタペンコは、「今も大統領に自分の番号を教えてあげたい気持ちはない」と言って笑みを浮かべた。一方で、ハレプは、今回の敗北で四大大会優勝と自身初の世界1位になれるチャンスを逃してしまった。



黃奎引 kini@donga.com