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ハンファの天敵、三星からKIAに

Posted June. 10, 2017 08:34,   

Updated June. 10, 2017 08:34

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2015シーズンにハンファを任された金星根(キム・ソングン)監督の目標の一つは「ライオン恐怖症」の克服だった。2014年の対戦では勝率26.66%(4勝11敗1分け)を記録するなど、当時のハンファは三星(サムスン)に圧倒的に負け越していた。チームの念願であるポストシーズン進出を実現するためには、特定チームに弱いのは良くないと言うのが金監督の考えだった。

金監督がチームを去った今もハンファの悩みは現在進行形だ。違いがあるとすれば、恐怖の対象がライオン(三星)から虎(KIA)に変わったことだ。勝率が5割を下回り、全チームに劣勢ではあるが、ハンファは今シーズンにとりわけKIAに弱かった。8度対戦して勝利は1度だけ(7敗)で、勝率12.5%を記録している。まさに天敵関係と呼ぶに相応しい。

今年4月のKIAとの最初の3連戦までは1勝2敗と比較的善戦したハンファだが、2度目の対戦を控えては金監督の退任という不安要素が生まれた。当時4連敗に指揮官不在という最悪の雰囲気の中でKIAを迎えたハンファは、3試合をすべて落とし、その後8連敗に追い込まれた。イ・サングン監督代行体制で迎えた今月の対戦でも結果は変わらなかった。「チームの雰囲気が安定を取り戻しつつある」という球団や周辺の主張を裏切るかのように、ハンファは2試合(1試合は雨天順延)を全て落とした。再び連敗は4(8日現在)に増えた。

勝率だけで言うと三星にとってLGはもっと恐ろしい存在だ。三星は今シーズンにLGと4度対戦して全敗した。今シーズンに三星からLGに移籍した先発投手チャ・ウチャンが古巣を相手に2勝を挙げた。もちろん、ハンファに比べて三星は、まだ巻き返せる機会が多く残っている。

逆にLGは「恐竜恐怖症」に苦しんでいる。今シーズン、NCに2勝7敗と負け越している。7敗のうち1点差の敗北が4度もあるのは手痛い。とくに外国人打者ヒメネスは2日のNC戦で足首に全治6週ほどのケガをした。昨年「洛東江ダービー」のライバルNCに1勝15敗と全く歯が立たなかったロッテは、今シーズンから古巣に戻って来た「ビッグボーイ」李大浩(イ・デホ)の活躍で巻き返しを図ったが、依然として3勝6敗の劣勢だ。

36年歴史のKBOリーグで1シーズンを基準に最も一方的な天敵関係にあったのは1982年の三美(サンミ)とOB(現斗山)だ。当時三美はOBと16回対戦し一度も勝てなかった。勝率ゼロだった。三美は1983年にOBに12勝8敗で勝ち越したが、1984年には7勝13敗で再び負け越した。そして1985年にはチョンボに売却され、三美の名でOBに雪辱できる機会は永遠に消えた。



姜泓求 windup@donga.com